“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  初秋から中秋へ! ( パート3 )

《 爬虫類 》

「 アオダイショウ 」
出会った時は、ギョギョっとさせられました。日本産の蛇では最大で、2mにもなると云われていますが、そこまで大きいものは、なか、なか、見られないようです。この個体は目測で1.5mほどで、まあ、大きい方でしょうね。
脱皮が間近らしく、目が青白くなり、動きが緩慢なので、オッカナビックリながら、ゆっくりと撮影が出来ました。



ニホンカナヘビ
草の中から顔を出してきたのと目が合ってしまい、少しギョっとさせられました。蛇の名が付いていますが、蜥蜴の仲間です。



《 野生植物 》

〈 樹 木 〉

「 クコ(枸杞) 」 の花
この植物がこのように、たくさん花を着けているところを見たことがありません。花は可憐で愛らしく、これから実る赤い実は魅力的、それにも増して全草が薬用になる、大変役に立つ木です。晩秋には、たくさんの果実を着けそうだから、薬酒にできそうだ!。



「 マキエハギ(蒔絵萩) 」 の花
低山地の丘陵などに生える半低木です。「ハギ属」の仲間は落葉低木ですが、図鑑に依れば、この種は半低木と云う表現がなされていました。木か草かの判断が出来ないと云う事でしょうか?。細い花柄がスーッと伸びるので、日本画の蒔絵の筆法を思い起させるので、この名が付いたと云われています。



〈 草 〉

ヒガンバナ彼岸花) 」 の花




アキノノゲシ(秋の野芥子) 」 の花



「 イボクサ(疣草) 」 の花



ホトトギス(杜鵑) 」 の花



マルバツユクサ(丸葉露草) 」 の花
ツユクサ(露草) 」 の仲間、関東地方以西から沖縄の砂質地に生える1年草です。この辺りに自生しているのは、珍しいのでは?。



ツユクサ(露草) 」 の花
また、また、 「 ツユクサ(露草) 」で恐縮ですが!
先日(9月11日)、 「 シロバナツユクサ 」 を記事にしましたら、植物に詳しいブログ友さんから「自生種に白花は無い、園芸品種のトラディスカンティアの一種が野生化したものだろう」と云うアドバイスを頂きました。勿論、私も 「 シロバナツユクサ 」 と云う自生種が図鑑に無いことは承知しているのですが‥‥。
しかし、その後の自然散策で、青花の群生に混じって、白花が咲いているところを何度も見ました。生育環境や草の特徴から見て、園芸品種だとは考えにくいのです。白花は、この地方だけのものなのか、何か特別な原因でそうなったのか、今のところ分かりません。
そこで、良い機会だと考えて、植物が固有の色彩を維持し、また、どのような条件により変わるのか、調べてみました。
参考資料によると、動物や鳥などと同様に “ カロテロイド色素やメラニン色素が重要 ” な役割をしていることが分かったことと、特に注目したのは、 “ 突然変異の原因は、放射線もその一つ ” と云う記述でした。
昨年の “ 東日本大震災 ” 以後、鳥や蝶などの生き物が、誰でもが気がつくほどに少なくなり、今年の始め頃、私なりに調べた事を思い出したのです。
旧ソ連時代のチェルノブイリ原発事故の後、野鳥への放射能の影響を調査していた、学術団体の論文を解説した資料によると、個体数が大幅に減少し、多くの「ツバメ」の羽が白化したそうです。それには、抗酸化物質であるカロテノイドやメラニン欠乏が、深く関わっているとのことでした。 「 ツユクサ 」 の花の白化が、土壌の酸性・アルカリ性や肥料成分が原因であり、放射能の影響でないことを願っているのですが?。
参考にさせて頂いた諸資料は、一番終わりに添付しておきました。


※ 青花と白花の混生
左側から右側にかけて、花色が青から白へ徐々に変わっている。


青花の直ぐ隣に白花の株がある。


※ 青花(普通種)
青花の拡大写真


※ 白花(変種?)
白花の拡大写真



[ 参考資料 ]
カロテロイド色素とメラニン色素について (ウィキペディア フリー百科事典より抜粋)
カロテノイド (carotenoid) は天然に存在する色素である。テルペノイドの一種で、テトラテルペンに分類される。炭素と水素のみでできているものはカロテン類、それ以外のものを含むものはキサントフィル類という。カロテンやキサントフィルは二重結合を多く含むので抗酸化作用が大きく、植物では酸素が多く発生する場所に多く存在する。極性溶媒に溶けにくく、非極性溶媒に溶ける。したがって、脂肪とともに摂取すると効率的である。なお、カロテンは動物に吸収されるとビタミンAとなる。
メラニン (melanin) は、ヒトを含む動物、植物、原生動物において形成される色素である。メラニン色素ともいう。黒褐色のユウメラニン(eumelanin、真性メラニン)と、橙赤色のフェオメラニン(Pheomelanin、亜メラニン)の2種類がある。皮膚の表皮最下層の基底層や毛髪の毛母などにあるメラノサイト(色素細胞)で生成される。



カロテノイドについて (www.naoru.com/carotene2.html より抜粋)
カロテノイドは、植物や動物など、天然界に幅広く存在する黄色〜赤色の天然色素群です。動物では甲殻類、魚、鳥、卵黄など、 植物では高等植物の根、葉、花弁、種子、果実、花粉のような大部分の部位、また藻類、キノコなどで見られる赤、黄、橙色の大部分の色が、カロテノイドにより色調を得ています。
カロテノイドという名前は、にんじん(Carrot)の黄色色素に由来しています。今日まで、約600種の脂溶性色素が天然源から単離されており、天然界における年間総カロテノイド生産量は、約100,000,000トンであるとされています。
カロテノイドは、カロチン(注:カロテンとも云う)とキサントフィルに分類されます。炭素と水素から構成され、酸素を含有しているものに限りキサントフィルと呼ばれています。
動物においては、これらの重要な物質を体内で生産することができないため、食物から摂取しなければなりません。


カロテノイドの酸化防止作用
○ 活性酸素の働きを抑えて老化や発ガンを予防します。
○ 免疫機能を強化する働きがあります。
○ 視覚機能を正常に保つ働きをもっています。
○ 生殖機能を維持する作用があります。
○ 形成異常(器官・組織・細胞の成長異常)を正常にします。



花の色素について (www.ies.or.jp/publicity_j/mini_hyakka/06/mini06.htmlより抜粋)
〔花の色を決める色素〕
自然界の花の色の系統は、白色系が33%で最も多く、次いで黄色系が28%、赤色系が20%と続き、紫 系と青色系を合わせて17%、その他の系統色が2%といわれています。このように花の色が様々なのは、その種類特有の色素物質がその組織の中に含まれているからです。
 ときには自然界でもある枝だけの花の色が変わることがあり、「枝変り」と呼んでいます。これは色素を作る遺伝子などが突然変異してしまったものです。このような突然変異の原因には様々なものが考えられますが、放射線もその一つです。このような枝変りで役に立つものは、挿し木などで増やして、新しい花色の品種として世に送り出されています。
 

〔白い花の色を現わす色素〕
他の色とは違って、白い花には白い色素というものは含まれていません。たいていの場合、無色からうすい黄色を現わすフラボン類またはフラボノール類という色素が含まれています。例えば、キク、カーネーション、バラなどの白花にはこの類の色素が含まれています。それではなぜこれらの花はうす黄色や透明には見えずに白く見えるのでしょう。それは、花びらの中の組織がスポンジのように空気の小さな泡をたくさん含んでいて、光が当たったときに丁度ビールの泡のように白く見えるからなのです。

   
〔赤やピンクや紫や青の花色を現わす色素〕
赤やピンクや紫や青の花にはアントシアニン類という色素が含まれています。この色素は他の物質と 結びついたり、酸性アルカリ性の度合いなどによってこのようにいろいろな色を現わします。例えば、サルビアヤグルマソウなどの明るい赤、ケシ、コスモス、ウメなどの紅色やピンク色、シクラメンモクレンなどの紅紫、キキョウ、ツユクサなどの青や紫、サツキ、シャクナゲなどの紅紫や紅桃、ペチュニアなどのピンクは、それぞれ同じアントシアニン類でも少しずつ種類の違った色素によるものです。また、アントシアニン酸性では赤、中性では紫、アルカリ性では青に変わる性質があります。
アジサイは土によって花の色が違うということで有名ですが、不思議なことに土が酸性だと青、アルカリ性だとピンクの花が咲きます。よく調べると、 土の酸、アルカリ度にかかわらず花は常に弱酸性であることが分かり、アジサイの花色の変化は花の酸・アルカリ度のせいではないことが分かりました。土が酸性になるとその中のアルミニウムが溶けだしてアジサイに吸われ、花のアントシアニンと結びついて青くなるという説がありますが、本当の理由はまだ解明されていません。
 

 
植物と栄養 (園芸情報サイト インフォグリーンより)
植物の体はおよそ60種類の元素からなりたっています。このうち16成分が不可欠の要素で「必須元素」と呼ばれています。これらは、生命維持に必要でありながらも、みずからの体内で合成できないか、生成できても絶対的に不足するために、他からの補給が必要なものです。その意味で「不可欠」または「必須」といいます。

【必須元素】

炭素(C)、酸素(O)、水素(H)、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)、イオウ(S)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、ホウ素(B)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、塩素(Cl)  以上16元素

炭素、酸素、水素は空気や水から供給されます。植物はこれらを原料にして光合成を行い、糖やデンプンなどの炭水化物を合成します。

窒素、リン酸、カリ(カリウム)は植物の体をつくり、生命活動を行う中心的存在です。またこれらはよく吸収されるために欠乏しがちなので、園芸や農業では人為的に与える必要があります。これを「三要素」といいます。この三要素のいずれか、またはすべてが一定割合以上含まれるものを「肥料」と呼んでいます。

三要素の窒素、リン酸、カリは多量に要求される要素なので「多量要素」といいます。
カルシウム、マグネシウム、イオウは、多量要素ほどではないが、比較的多く必要とするため「中量要素」といいます。
マンガン、ホウ素、亜鉛、銅、モリブデン、塩素などは、必要量はごく微量ですが、植物にとって不可欠のものなので「微量要素」といいます。

“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  初秋から中秋へ! ( パート2 )

9月下旬に入り、異状とも云える長かった猛暑は、漸く治まってきました。この辺りでは、台風の被害に遭わないまま、稲の収穫も全て終わり、農家では昨年の1.5倍の収穫があったと聞きました。気候が幸いしたのかも知れませんが、全国的には如何だったのでしょうか?。
東日本大震災原発問題の対応がスムーズに進まず、尖閣諸島竹島問題が噴出し、政治の混乱が追い討ちをかける時勢の中で、私たち一国民も、平和に安住してはいられなくなってきたようです。これからは、それなりに腹をくくって生きる覚悟が必要なのかも知れません。
このところ豪雨の日が続き、墓参や雑用にも影響し、自然観察はあがったり、11日ぶりの記事になってしまいました。


《 野生植物 》

〈 草 〉

「 ツリフネソウ(釣舟草) 」 の花
山地の水辺の湿った場所に生える1年草です。名の由来は、細い花柄にぶら下がって花が咲くので、釣舟で釣りをする様にみたてたと云う説と、花の形を帆掛舟にみたてたと云う説があります。花色は、紅紫色が一般的ですが、白花と黄花のものもあり、黄花のものは 「 キツリフネ(黄釣舟) 」 と称し、別種に扱われています。 「 ホウセンカ(鳳仙花) 」 と同じ仲間に属し、種子は熟すると果皮が弾けて飛散します。
この植物は、山地でないと見られないと思っていましたが、思いがけなく、この辺りでも群生を見られたのは、幸運でした。色っぽいと云うか、妖艶と云うか、そのような印象の花です。




「 ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草) 」 の花
山地の林の中に生える多年草です。8月24日付け記事にもしました、 「 ヤマホトトギス(山杜鵑草) 」 と呼ばれている種と似ているので、区別がややこしいのですが、花の着き方と花弁の反り返り方が異なります。
上記の 「 ツリフネソウ 」 と同様に、この辺りでは見られないと考えていましたが、僅かながら、2株を発見する事が出来ました。 「 ヤマホトトギス 」 と共に、この辺りでは希少植物だと思います。



「 オオバクサフジ(大葉草藤) 」 の花
山野の林縁などに生える蔓性の多年草です。花や葉が「フジ(藤)」に似ているので、この名が付けられました。同じ仲間の 「 クサフジ(草藤) 」 に似ていますが、蔓は低木のような枝状で、葉は大きく疎らに着きます。この辺りでは 「 クサフジ 」 と同様に、何処にでもありそうで、なかなか見付かりません。やはり、少ないと云う事でしょうね?。



「 ヤブマメ(藪豆) 」 の花
林縁や草叢に生える蔓性の多年草です。葉柄の付根に蝶形花を多く咲かせますが、豆果は小さく、種子は1個しか出来ません。花は以外?に美しい。



《 菌 類 》

「 キノコ 」
何れも笠の直径が10cmほどもある、大きな 「 キノコ 」 です。
「 キノコ 」 類の見立ては、素人には分からないことが多い事と、食用になるものと、猛毒のものがあるので、迂闊には特定しないようにしています。



《 昆 虫 》

〈 蜻 蛉 〉

アキアカネ
秋の空を飛び交う、赤トンボの一種 「 アキアカネ 」 は、初夏に里山で羽化しますが、真夏の暑さが苦手らしく、直ぐに涼しい高山に避難します。そして、秋になると次々に里山に戻って来ます。その時は、胴体は真っ赤になっていますが、 「 ナツアカネ 」 のように胸や顔までは赤くなりませんので、見分けが付き易い。
※ オ ス



ノシメトンボ
この蜻蛉も赤トンボの一種、 「 アキアカネ 」 と同様に初夏に羽化しますが、真夏の間は林縁の木陰で暑さを凌ぎます。秋になると胴体は色付きますが、どちらかといえば赤黒く、この写真の個体のように、鮮やかな赤色は珍しいようです。
※ オ ス



〈 蝶 〉

「 ウラナミシジミ



「 ゴイシシジミ 」の群れ



〈 蛾 〉

「 ホタルガ 」
「 シロシタホタルガ 」 と良く似ているので、勘違いしますが、翅の白い筋の位置が 「 ホタルガ 」 は下方にあり、 「 シロシタホタルガ 」 は中間にあるので、区別は簡単です。

※ オ ス


※ メ ス



「 キシタアツバ 」



「 ナカノホソトリバ? 」



〈 飛蝗・蟷螂 〉

「 コカマキリ 」



「 ツチイナゴ 」



〈 甲 虫 〉

「 ハスジカツオゾウムシ 」



クロウリハムシ



〈 その他 〉

ジョロウグモ
この蜘蛛は体の色模様が多彩で美しいのですが、蜘蛛嫌いには、どぎつくて気持ち悪いと思われそうです。



《 野 鳥 》

チュウサギ? 」
見た時は 「 コサギ 」 か 「 チュウサギ 」 かは判断できなかったのですが、調べてみると、特徴から 「 チュウサギ 」 らしい。ただ、夏型にしては嘴が黄色いのが気になるが?。この鷺は全国的にも数が少なくなっているらしく、この辺りでも珍しい。この地に越して来て、写真撮影できたのは初めてです。

“ ぶらり自然観察人 ”  上総十二社祭り 〓 上総裸まつり! ( パート2 )

昨日の記事、玉前神社での祭礼に続き、九十九里浜の釣ヶ崎海岸祭典場と、海辺の光景を掲載しました。


釣ヶ崎海岸の渚を行く “ 神輿 ” 。前方に見える辺り一帯が、玉前神社の祭神 「 玉依姫 」 が上陸したと伝えられている “ 太東崎 ” らしい。海では若者達がサーフィンを愉しんでいました。






先に到着していた “ 神輿 ” 2基、差し上げたまま海へ!。



続いて到着した “ 神輿 ” も加わり、共に海へ!。



渚で禊をする “ 神輿 ” 。遠くに玉前神社から到着した “ 神馬 ” が見える。




彼方此方から到着した “ 神輿 ” 、足場の悪い防波堤を次々に乗り越えて、祭典場へ!。









波打ち際の子供達




祭典場に到着した、玉前神社の “ 武士装束の人(祭礼奉行役?) ” 、出発の時は見落とした?‥‥ようです。炎天下の道中、お疲れさまでした。



同時に到着した、玉前神社の “ 三猿役? ” の子供達、3人共しっかり馬に乗り、走って入場して来ました。一番小さい子、直ぐに父親の胸に抱きかかえられましたが、見ている方もホッとした気持ちになりました。



続いて到着した、玉前神社の “ 神輿 ” 2基、 「 玉依姫命候補? 」 ・ 「 鵜草葺不合尊候補? 」 の若者と子供達、元気一杯で走って入場してきました。炎天下の中を、たいしたものだ!。人間は、このような特別の機会では、特別な力を発揮するのかも知れません。



祭典場に、9基の “ 神輿 ” が全て集結、お互いに差し上げ、くっ付け合って、1年ぶりの親族の再会を喜び合い、会場が熱気に溢れました。再会を喜ぶのは “ 玉依姫 ” の親族だけではありません。祭礼の参加者自身も 「 1年ぶりだね! 」 と声を掛け合っていました。





この後のクライマックスで、9基の “ 神輿 ” 全てが渚に向かい、海の中で禊をするのでは?、と、考えられますが、シャトルバスに置いて行かれると困るので、駐車場へ向かいました。3年前にしっかり見たので、と、自分に言い聞かせながら‥‥。


玉依姫命 」 と 「 鵜草葺不合尊 」 のラブロマンス話は、日本神話の “ 海彦(海幸彦)・山彦(山幸彦) ” の物語とも深い関係があるようです。想像逞しくすると、事実の可否はともかく、 “ 海の民 ” と “ 山の民 ” の和合の物語ではないでしょうか?。古い伝統のある祭りは調べてみると、興味深い事が浮かび上がってきます。この祭りも、1200年もの長い間、代々受け継がれて続いてきたのは、日本創生の歴史を背負っているからだと思っています。戦争や災害で中断した事もあったかも知れませんね。

どうも、お疲れ様でした!。

“ ぶらり自然観察人 ”  上総十二社祭り 〓 上総裸まつり! ( パート1 )

9月13日、3年ぶりに一宮町の “ 上総十二社祭り(通称 上総裸まつり) ” に行って来ました。古い伝統のある祭りは、見ているだけで、奥が深く、物語性に富んでいることが感じられます。
3年前、度肝を抜かれた事は、玉前神社(たまさきじんじゃ)を出発した行列が、九十九里浜の釣ヶ崎海岸へ向かって走り出し、神馬に跨った神官・武士装束の男性・幼児3人、そして2基の神輿綱を引く、白装束姿の若い女の子(中には赤ちゃんを抱いた女性も)と男の子(中には髭を生やした男性も)が多数、アレヨアレヨ!、と、見ているうちに、目の前を通過して行ってしまいました。

釣ヶ崎海岸祭典場まで8kmを2時間半、往復16kmを5時間、祭典場での揉み合い、600kgもある重い神輿を担いでのエネルギーは脅威的です。神輿の世話をしていた、ベテランの男性と一問一答、 「 神輿を担げるのは何歳まで? 」 、 「 体がついていけないと察する時がくる、その時が引退の時期‥‥」 だとのこと、質問は愚問でした。

昼食は参道の露天で買った “ もんじゃ焼き ” 、値が高いうえに酷い味。また来るかもしれないが、二度と買わないぞぉ!。



一宮町観光案内のホームページより
房総最古の浜降り神事といわれ、建国以来の歴史と伝統を誇る。毎年9月10日には、鵜草葺不合尊が鵜羽神社より神輿に乗って、玉前神社玉依姫命を訪ね、一年に一度の逢瀬の契りを結ぶという神事。


日本神話の解説資料より
「タマヨリ」という神名は “ 神霊の依り代 ” という意味で、タマヨリビメ玉依姫)は神霊の依り代となる女、すなわち巫女のこととなる。


タマヨリビメ玉依姫)は、日本神話の、海の神の娘。ウガヤフキアエズノミコト(鵜草葺不合尊)の妃となり、四子を産んだ。末子は神武天皇(カンヤマトイワレビコノミコト(神日本磐余彦尊))。


古事記での記述
天津日高日子波限建鵜草葺不合命は、母の妹(つまり叔母)であり、育ての親でもある玉依姫と結婚し、五瀬命(いつせ)、稲飯命(いなひ)、御毛沼命(みけぬ)、若御毛沼命(わかみけぬ)の四子をもうけた。御毛沼命常世へ渡り、稲飯命は母のいる海原へ行った。末子の若御毛沼命が、神倭伊波礼琵古命(かむやまといはれびこ、後の神武天皇)となる。


日本書紀での記述
彦波瀲武盧茲草葺不合尊は、その姨(おば)の玉依姫を妃として、以下の4柱の御子を産む。先ず彦五瀬命(ひこいつせ)、次に稻飯命(いないい)、次に三毛入野命(みけいりの)、次に神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこ)。



一宮町のホームページより
千葉県指定無形民俗文化財 上総十二社祭り(かずさじゅうにしゃまつり)
平成15年3月28日指定 一宮町一宮 玉前神社ほか

十二社祭りは、玉前神社の祭神である玉依姫が上陸した、と伝えられる太東崎に、その一族である神々が年に1度集まることに由来する、といわれています。大同2年(807)頃から始まったといわれ、神輿を担ぐ人々が裸に近い姿で波打ち際を走ることから 「 裸祭り 」 の名前で親しまれています。
この祭は毎年9月8日〜14日にかけて行われ、13日が例大祭となっています。例大祭当日は、一宮町宮原の南宮神社(氏子は一宮町東浪見長生村金田を含む)、岬町中原の玉崎神社、同町椎木の玉前神社からそれぞれ大宮、若宮2基ずつの神輿、岬町谷上の谷上神社から1基の神輿、合わせて5社9基の神輿が一宮町東浪見の釣ヶ崎の祭典場へ渡御(とぎょ・ 「 おでましになる 」 という意味)します。
これに先立って10日には睦沢町岩井の鵜羽神社、13日には同町北山田の三之宮神社から大宮、若宮2基の神輿が一宮の玉前神社まで来ることになっています。近年では、長い間来ていなかった睦沢町下之郷玉垣神社、茂原市山崎の二宮神社から大宮、若宮2基の神輿が玉前神社へ渡御しています。
一宮町内では、8日の幟立てに始まり、9日からは玉前神社神職の潔斎(様々な方法で清めること)、10日の稚児行列、11日の 「 火改め 」 などの行事が行われ、12日は御漱祭(おみすりさい)と称して神輿を清めて飾り、夜には神社の境内で宵祭が行われます。
13日は昼過ぎに各神社を出発した神輿が釣ヶ崎海岸の祭典場へ集まり、所定の位置で御霊合わせの儀式を行った後、順番に各神社へ戻っていきます。14日に幟を下ろし、全ての祭礼が終了します。



玉前神社参道、1番目の鳥居付近。



斉行前の参道、3番目の鳥居付近、階段の上に玉前神社拝殿(修復工事中)が見えます。



玉前神社本殿の後ろ側、総漆塗りの立派な社です。



境内で 「 マキエハギ(蒔絵荻)? 」 の花が咲き始めていました。



楽殿前で斉行を待つ玉前神社大宮(右)・若宮(左)の神輿2基、重量はそれぞれが600kgあるそうです。
 



神輿の下の日陰で遊ぶ子供達。



参道を闊歩する “ 玉依姫候補? ” の娘達(中学生らしい)。



出番前に一服する “ 玉依姫候補? ” の娘達。



野点でお茶のサービスする娘達(高校茶道部だとのこと、玉依姫になりたかった?)、私も一杯頂戴しました。



楽殿の “ 蛭子の舞い ” 。





猿田彦尊。3年前は神楽殿で “ 猿田彦の舞い ” を披露してくれましたが、今年はどうなったのでしょうか?。



“ 三猿役? ” の幼女2人(猿は古い時代から “ 神使い ” と云われてきました。有名なところでは、日光東照宮の欄間彫刻があります。多分、その役の子供達だろうと、推測しているのですが?)。



神官のお祓いを受け、釣ヶ崎海岸祭典場に向かう “ 神馬 ” と若者たち(牧場で馬の世話をしているそうです)。



釣ヶ崎海岸祭典場に向かう “ 神馬 ” に跨る、 “ 三猿役? ” の子供たち。男の子1人、女の子2人、まだ小学校に入る前の幼児のようです。炎天下を8kmは厳しい、一番小さい女の子、馬に乗る前はベソをかいていたが‥‥、良い思い出になることでしょう。





釣ヶ崎海岸祭典場に向かって参道を駆け抜ける “ 神馬 ” 。3年前は神官が乗馬していたが‥‥?。



“ 神馬 ” に跨り、釣ヶ崎海岸の祭典場に向かって参道を駆け抜ける、 “ 三猿役? ” の子供達。




釣ヶ崎海岸祭典場に向かって参道を駆け抜ける、 “ 玉依姫候補? ” ・ “ 鵜草葺不合尊候補? ” の子供たちと “ 神輿 ” 。3年前は、ちょうど日曜日と重なったので、若者達もたくさん集まったが‥‥。





この町には立派な “ 子供神輿 ” も数基あり、神官のお祓いを受けて町の巡幸に出発、釣ヶ崎海岸祭典場へは行きません、子供には遠過ぎますね。3年前は知らなかったので、ついていって分かったのです。




この後、私たち見物人も釣ヶ崎海岸祭典場へ向かいました。ありがたいことに、主催者側でシャトルバスを用意してくれましたので、大助かりでした。
情報量が多いので、記事は2回に分けることにしました。釣ヶ崎海岸祭典場でのクライマックスは、9基の神輿が砂浜を疾走する様は圧巻です。引き続き入力する予定です。

“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  初秋から中秋へ!

印旛沼 ” の水は利根川に流れ出ます。今では “ 北印旛沼 ” と “ 西印旛沼 ” に分かれていますが、昔は一つの大きな沼でした。戦国時代の武将、千葉氏の居城 “ 本佐倉城 ” の古図によると、沼はもっと大きく、城の直ぐ近くまで迫っており、防御のために自然の地形を利用していたことが分かります。後の時代になり、農地を広げるために、沼の狭くなっている部分を一部(排水路)残して埋め立てられ、北印旛沼と西印旛沼に分かれました。
私の住んでいる町から7kmほどの距離があり、往復14km、徒歩で行くには少々遠いので、躊躇していたのですが、心身とも調子が良さそうなので、意を決して実行しました。
広い田圃のど真ん中の道、木陰の無い炎天下、ただ、テクテクと歩くのみ、もう少し写真の題材でもあれば気も紛れるのですが‥‥。どうにか行き着いたのが “ 北印旛沼 ” 、こちらは整備されていないので、土手の上に立つことが出来ず、沼を見ないで帰る結果に‥‥。
こうなったら意地でもと、2日後に “ 西印旛沼 ” へ。意気込んでいた割には収穫なし、当然ながら腰痛が再発、湿布薬のお世話に‥‥。まあ、行動したことは事実なので、2日間分をまとめてブログ作成をしました。



里山風景 》 1日目

印旛沼中央排水路 」
干拓により、沼の河川状に残された部分が、今では “ 北印旛沼 ” と “ 西印旛沼 ” を結ぶ “ 排水路 ” と呼ばれています。



広大な 「 田園地帯 」
印旛沼中央排水路 」 の周りは広大な田園地帯、遠くに我が町がかすんで見えます。



ダイサギ 」 の群れ
稲の刈り取りの後に、昆虫やミミズなどの獲物が出てくるらしく、 「 ダイサギ 」 が群れをなして飛んできて、刈り取りの終わるのを待っていました。この群れは50羽ほどの集団でしたが、このような大集団を見たのは、初めての経験です。大田園地帯ならばこその光景でしょうね。







ノシメトンボ 」 のツガイ
初夏に羽化し、涼しい林縁に退避していた「 ノシメトンボ 」 、この季節になると子作りのために、いっせいに日当たりの良い田圃などの水辺に出てきます。雄・雌が繋がって空中から “ 打空産卵 ” と云う行為を行います。もう田圃には水がありませんが、卵は生きていけるのか?、と、気になっているのですがね。



スズメウリ(雀瓜) 」 の若実
湿気の多い林縁などに生える、蔓性の1年草です。名の由来は、果実が 「 カラスウリ 」 に似ていて、 「 カラス 」 より小さいから、と、云う説と、 「 スズメ 」 の卵に見立てた、と、云う説があるようです。
蔓は細く、巻き髭で色々な物に絡み付いて伸びます。白い小さな花を咲かせますが、実は割りと大きく直系2cmほどで、ぶら下がっている様は面白い。



「 シロバナサクラタデ(白花桜蓼) 」 の花
水辺や湿地に生える、雌雄別株の多年草です。「 サクラタデ(桜蓼) 」 に似ているが、白く小さい花をたくさん着け、花穂が垂れ下がる。



「 ? 」 の花
日当たりの良い道端で見つけました。葉は 「 ツルフジバカマ 」 に似ていますが、花の形や着き方が違うので迷います。



「 ? 」 の鳥
田園の数少ない樹木に止まりましたが、鳥の名は分かりません。



里山風景 》 2日目

「 西印旛沼眺望 」
高台にある “ 佐倉野鳥の森 ” からの眺望です。沼と云うには大きく、湖と呼ぶには小さいようですが、沼と湖の区別は何?、広さ?、深さ?、生成の仕方?‥‥。



佐倉市の街遠望 」
高台にある佐倉市営 「 オートキャンプ場 」 からの眺望です。管理人の話によると、快晴の時は、沼の対岸の中央に見える “ 超高層マンション ” の左側に “ 富士山 ” が、右側に “ スカイツリー ” が見えるそうです。この日は雲がかかっていて見えませんでした。



アオサギ 」 の飛翔
写真になりそうな、目ぼしい生き物が見付からないので、 「 アオサギ 」 の飛ぶのを眺めていました。







「 アオオサムシ
今日の目ぼしい収穫は、この昆虫だけ。比較的、寒い地方の林の中に生息している甲虫です。この辺りにもいるはずなのですが、なか、なか、姿を見ることができなかったのです。

“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  夏から秋へ! ( パート5 )

この季節、彼方此方で稲の収穫の真っ最中です。機械化により、広い田圃もみるみるうちに刈り取られ、玄米になっていきます。昔に比べ、あまりにも効率が良くて、何か物足りなさを感じさせられるのは、如何してでしょうか?。
私の子供の頃は全て手作業の時代、何処の農家でも重箱に手料理を詰め、家族総出で稲刈りをしたものです。作業する者には大変な重労働でしたが、見る者にとっては、長閑な田園の心温まる風物詩でもありました。
戦後しばらくの間、農村の学校では、春・夏・冬休みのほかに、諺に云う “ 猫の手も借りたい ” 農繁期の季節、田植え・養蚕・収穫手伝いの為の各休みが設けられていました。小さな子供も労働力のうち、学校が休みだと喜んでいる場合ではなかったのですが、今にして考えれば、強い家族の絆があったように思え、懐かしい気持ちになります。


里山風景 》

「 稔りの秋 」



《 野生植物 》

「 アキカラマツ(秋唐松) 」 の花
山野の草原などに生える多年草です。枝分かれした茎の上部に、小さな黄緑色の花を着けます。花弁はありませんが、たくさんの葯の着いた雄しべが垂れ下がるので、花が全開すると全体に黄色く見えます。



イヌタデ(犬蓼) 」 の花
道端や草地に生える1年草です。数ある 「 タデ属 」 の中では、ごく普通に見られ、別名 「 アカマンマ(赤飯) 」 の名で親しまれています。果実は花に包まれたまま、黒く熟します。 “ 藍染 ” の染料として有名な 「 アイ(藍) 」 も、この仲間です。



「 オオブタクサ(大豚草) 」 の花
アメリカ原産、高さ3mにもなる大形の1年草です。葉が 「 クワ(桑) 」 に似ているので、別名 「 クワモドキ 」 とも呼んでいます。戦後、日本に入ってきましたが、帰化植物は主に人によって開発された土地に繁殖します。除草が大変なのと、花粉症の原因にもなるので嫌われ者のようですが、人間の行為が原因なので、あまり文句は言えないのでは‥‥。花穂は、まあ、まあ、面白いのですがね。



「 シロヨメナ(白嫁菜) 」 の花
山地の木陰や道沿いに生える多年草です。花が白く 「 ヨメナ(嫁菜) 」 に似ているので、この名が付きましたが、 「 ヨメナ属 」 では無く、 「 シオン属 」 の仲間に入ります。清楚で美しい花を着けますが、これも一般的には “ 野菊 ” と呼ばれている植物の一つでしょうね。



ツユクサ(露草) 」 の花
道端や草地に生える1年草です。普通に見られる植物ですが、二つ折れになった緑色の苞に包まれた、色鮮やかな青色の花弁が美しく、何時も見入ってしまいます。一見、か弱そうにみえますが、結構しぶとく、繁殖力も旺盛なので、農家泣かせの雑草です。
農作物には厄介者ですが、湿疹・汗疹・浮腫み・風邪・咽喉の痛みに薬効があるので、薬草としては有用植物なのです。


※ 「 シロバナツユクサ
葉や花の形は 「 ツユクサ 」 その物、白花のものを見たのは初めてです。林縁の道路沿いに群生していましたが、突然変異かも知れません。私の独断ですが‥‥。



《 農作物 》

「 オオツノゴマ 」 の若実
8月22日付けの記事に、花を取り上げましたが、その後どうなったか見たくて、再度訪ねてみました。名の通り、角のある若実を、たくさん着けていました。大きさは 「 キウリ 」 程もあり、どのように料理をして食べるのか?、いっそう興味深々になりましたね。



《 両生類 》

ヤマアカガエル? 」
「 アカガエル 」 の仲間にしては、体色が黒過ぎるので、別の種類かと思ったのですが、他に該当するものが無く、取り合えず、体の特徴から 「 ヤマアカガエル 」 ではないかと考えました。他に良く似た種類で 「 ニホンアカガエル 」・「 タゴガエル 」 と云う、日本の固有種もいますので、 “ ? ” 付きですが‥‥。



《 昆 虫 》

〈 蝶 〉

イチモンジセセリ



「 オオチャバネセセリ 」



「 ゴイシシジミ
小さな蝶です。草の葉裏に4匹が集まり、談合をしているようでした。



「 ナミヒカゲ 」



〈 蛾 〉

「 アトヘリヒトボシアツバ 」



シロマダラコヤガ 」



「 テンクロアツバ 」



「 ムジホソバ 」



〈 その他 〉

「 マダラガガンボ



オオカマキリ



ホオズキカメムシ



ハナアブ



シラヒゲハエトリ
小さな 「 ハエトリグモ 」 の一種です。前にも一度取上げましたが、今回の写真には、口の周りの白い髭がハッキリと写っています。こんな物があっては、獲物を食べ難いでしょうに?。

“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  夏から秋へ! ( パート4 )

《 樹木・草 》

〈 野生植物 〉

シラカシ(白樫) 」 の若実
東北地方南部以西の山地に生える常緑高木です。材が白いので、この名がつきました。 「 コナラ属 」 の仲間ですが、秋に落葉はしません。今の時期の堅果(ドングリ)は、殆どが殻斗に包まれていて、僅かに頭が見えています。



「 クコ(枸杞) 」 の花
日当たりの良い藪や土手などに生える落葉低木です。根元から枝分かれし、弓状に垂れ下がる。果実は長さ2cmほどの楕円形、秋には真っ赤に熟し、クコ酒(薬酒)にしますが、そのままでも食べられます。
薬用としては、果実は視力減退・咳などに、根皮は糖尿病・寝汗などに、葉は視力減退・結膜炎などに薬効があります。



「 クズ(葛) 」 の花
林縁や土手などに生える、大形の蔓性多年草です。大きな根から “ クズ粉 ” を取りますが、名の由来は “ クズ粉 ” の産地、奈良県の国栖(くす)に因むようです。秋には長さ5〜10cmほどの豆果を着けます。
薬用としては、根は “ 葛根湯 ” と云われている有名な薬で、風邪・下痢などに、花は二日酔いに、葉は傷の出血に薬効があります。



ツルニンジン(蔓人参) 」 の花
山地の林縁などに生える蔓性の多年草です。根が 「 チョウセンニンジン(朝鮮人参) 」 に似ているので、この名が付きました。別名 「 キキョウカラクサ 」 とも呼ばれています。蔓や葉を切ると白い乳液がでます。花は釣鐘状ですが、蕾は大きさ形ともに 「 ホオズキ 」 に似ています。株数が少なく、なかなか見ることができないようです。
薬用としては、根は痰きり・疲労倦怠に薬効があります。




「 ツルマメ(蔓豆) 」 の花
日当たりの良い野原などに生える、蔓性の多年草です。別名 「 ノマメ(野豆) 」 とも云われています。 「 ダイズ(大豆) 」 は 「 ツルマメ(蔓豆) 」 を改良し、栽培化したものではないか、と、考えられています。



「 ノアズキ(野小豆) 」 の花
山野の日当たりの良い場所に生える、蔓性の多年草です。別名 「 ヒメクズ(姫葛) 」 とも云われています。竜骨弁と云われる花弁は、渦巻き状に曲がるのが特徴です。



「 ノササゲ(野豇豆) 」 の花
山野に生える蔓性の多年草です。下向きの花を多数着けます。豆果の長さは2〜5cmほど、熟すると紫色になります。



「 ハッカ(薄荷) 」 の花
やや湿り気のある場所に生える多年草です。葉を揉むと爽やかな香がしますので、古くから香料などに利用されてきました。今では “ メントール ” の原料として栽培され、 “ 歯磨き粉 ” などの香料に使用されています。
薬用としては、茎と葉は風邪・喉の腫れ・更年期障害に薬効があります。



「 ウド(独活) 」 の花
山野に生える大形の多年草です。茎は太く、高さは1.5mにもなります。若芽は古い時代から山菜として、または、野菜として栽培されてきました。独特の香と歯ごたえは、最高に美味しい。
薬用としては、根は頭痛・顔のむくみに薬効があります。



「 アキノエノコログサ(秋の狗尾草) 」 の果穂



「 ムラサキエノコログサ(紫狗尾草) 」 の果穂



「 キンエノコロ(金狗尾草) 」 の果穂



「 カヤツリグサ(蚊帳吊草) 」 の花穂



〈 園芸植物 〉

「 ? 」 の花



《 両生類 》

シュレーゲルアオガエル



《 昆 虫 》

〈 蛾 〉

「 ウエオエダシャク 」



「 ウンモンオオシロヒメシャク 」



「 キナミシロヒメシャク 」



「 ツマトビキエダシャク 」



「 ヒトスジマダラエダシャク 」