“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  初秋から中秋へ!

印旛沼 ” の水は利根川に流れ出ます。今では “ 北印旛沼 ” と “ 西印旛沼 ” に分かれていますが、昔は一つの大きな沼でした。戦国時代の武将、千葉氏の居城 “ 本佐倉城 ” の古図によると、沼はもっと大きく、城の直ぐ近くまで迫っており、防御のために自然の地形を利用していたことが分かります。後の時代になり、農地を広げるために、沼の狭くなっている部分を一部(排水路)残して埋め立てられ、北印旛沼と西印旛沼に分かれました。
私の住んでいる町から7kmほどの距離があり、往復14km、徒歩で行くには少々遠いので、躊躇していたのですが、心身とも調子が良さそうなので、意を決して実行しました。
広い田圃のど真ん中の道、木陰の無い炎天下、ただ、テクテクと歩くのみ、もう少し写真の題材でもあれば気も紛れるのですが‥‥。どうにか行き着いたのが “ 北印旛沼 ” 、こちらは整備されていないので、土手の上に立つことが出来ず、沼を見ないで帰る結果に‥‥。
こうなったら意地でもと、2日後に “ 西印旛沼 ” へ。意気込んでいた割には収穫なし、当然ながら腰痛が再発、湿布薬のお世話に‥‥。まあ、行動したことは事実なので、2日間分をまとめてブログ作成をしました。



里山風景 》 1日目

印旛沼中央排水路 」
干拓により、沼の河川状に残された部分が、今では “ 北印旛沼 ” と “ 西印旛沼 ” を結ぶ “ 排水路 ” と呼ばれています。



広大な 「 田園地帯 」
印旛沼中央排水路 」 の周りは広大な田園地帯、遠くに我が町がかすんで見えます。



ダイサギ 」 の群れ
稲の刈り取りの後に、昆虫やミミズなどの獲物が出てくるらしく、 「 ダイサギ 」 が群れをなして飛んできて、刈り取りの終わるのを待っていました。この群れは50羽ほどの集団でしたが、このような大集団を見たのは、初めての経験です。大田園地帯ならばこその光景でしょうね。







ノシメトンボ 」 のツガイ
初夏に羽化し、涼しい林縁に退避していた「 ノシメトンボ 」 、この季節になると子作りのために、いっせいに日当たりの良い田圃などの水辺に出てきます。雄・雌が繋がって空中から “ 打空産卵 ” と云う行為を行います。もう田圃には水がありませんが、卵は生きていけるのか?、と、気になっているのですがね。



スズメウリ(雀瓜) 」 の若実
湿気の多い林縁などに生える、蔓性の1年草です。名の由来は、果実が 「 カラスウリ 」 に似ていて、 「 カラス 」 より小さいから、と、云う説と、 「 スズメ 」 の卵に見立てた、と、云う説があるようです。
蔓は細く、巻き髭で色々な物に絡み付いて伸びます。白い小さな花を咲かせますが、実は割りと大きく直系2cmほどで、ぶら下がっている様は面白い。



「 シロバナサクラタデ(白花桜蓼) 」 の花
水辺や湿地に生える、雌雄別株の多年草です。「 サクラタデ(桜蓼) 」 に似ているが、白く小さい花をたくさん着け、花穂が垂れ下がる。



「 ? 」 の花
日当たりの良い道端で見つけました。葉は 「 ツルフジバカマ 」 に似ていますが、花の形や着き方が違うので迷います。



「 ? 」 の鳥
田園の数少ない樹木に止まりましたが、鳥の名は分かりません。



里山風景 》 2日目

「 西印旛沼眺望 」
高台にある “ 佐倉野鳥の森 ” からの眺望です。沼と云うには大きく、湖と呼ぶには小さいようですが、沼と湖の区別は何?、広さ?、深さ?、生成の仕方?‥‥。



佐倉市の街遠望 」
高台にある佐倉市営 「 オートキャンプ場 」 からの眺望です。管理人の話によると、快晴の時は、沼の対岸の中央に見える “ 超高層マンション ” の左側に “ 富士山 ” が、右側に “ スカイツリー ” が見えるそうです。この日は雲がかかっていて見えませんでした。



アオサギ 」 の飛翔
写真になりそうな、目ぼしい生き物が見付からないので、 「 アオサギ 」 の飛ぶのを眺めていました。







「 アオオサムシ
今日の目ぼしい収穫は、この昆虫だけ。比較的、寒い地方の林の中に生息している甲虫です。この辺りにもいるはずなのですが、なか、なか、姿を見ることができなかったのです。