“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  初春! (パート2)

新年早々、こんな話も恐縮ですが、昨年の秋頃から目の調子がよくありません。里山散策とパソコン操作の時間を少なくしながら、ブログ作りをしています。その為に、皆様にお目にかかる回数も少なくなりがちですが、ブログは今後も続けて行くつもりですので、よろしくお付き合いの程をお願いします。



里山風景 》

“ 初 雪 ”
1月14日は成人の日、前日から降っていた雨は気圧の悪戯で太平洋側が大雪になった。彼方此方で交通マヒやケガ人発生、晴れ着の新成人も大変だなぁ、と、思っていたが、皆さんニコニコ顔で 「 スッゴーイ! 思い出になりそおぉ!‥‥ 」 と云っていた。
皮肉にも、翌日は晴天になり、起床した時は絶好の写真日和だと喜んでいたが、外に出てみると道路がカチンカチンに凍っていた。体の不自由なお年寄り(私も年寄り?)も多いので、転んだら大変だ。せめて人が通れる範囲だけでもと、雪かきを始めた。隣の父子が手伝ってくれたので気を良くしたのか(人ごとみたい?)、4時間ほどかけて道路と駐車場の全部(350平方メートルほど)を除雪した。少々良い事をした気持ちになったのだが、その後の里山散策の時は腰痛が酷くなり困った。







《 野 鳥 》

メジロの採餌 」
“ その 1 ”
メジロ 」 が 「 サザンカ 」 の花密を盛んに吸っているところに出会った。今頃の季節になると虫がいなくなり、木の実も少なくなるので、 「 ツバキ属 」 の花蜜は小鳥達の重要な食料になる。 「 メジロ 」 は 「 サザンカ 」 などの花の交配に役立つので、お互いに “ 持ちつ持たれつ ” の共存関係だ。






“ その 2 ”
メジロ 」 が殆ど実の無くなった「 トキワサンザシ 」 の枝を動きまわり、僅かに着いている食べ残しの実を啄ばんでいた。小鳥達が生き残るには、まだ、まだ、長く厳しい冬が続く。





“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  初春!


遅ればせながら  “ 新年あけまして おめでとうございます ”  今年も宜しくお願いします。

正月に入って、昨年から引きずっている雑用の処理などをしているうちに、あっという間に10日を過ぎてしまいました。
昨年の今頃に暖かい沖縄へ旅行していたことを思い出しました。当地では、亜熱帯の風土や自然を体験し、米軍基地が沖縄の人々に与えている問題の一端を知ることが出来ました。足を運び肌で触れないと分からないことでした。


新年(1月6日付け)早々、某新聞にこのような記事が載っていました。不鮮明なので文頭を再現すると、
 『 北方領土尖閣諸島竹島周辺の地図上に、わが国の国境を正しく描けた大人は1割にも満たないことが5日、「 日本青年会議所 」(日本JC)が行った調査で分かった。一昨年の高校生への同じ調査で、ほとんどの生徒が国境を正しく描けなかったことを踏まえ、調査対象を大人にも広げて調べていた。結果について日本JCは 「 国民全体の領土問題に対する関心の低さを払拭していく取り組みが必要だ 」 と警鐘を鳴らしている。』
と、ありました。正解率の低さには驚きと戸惑いを感じますが、自分にも正しく線引き出来ただろうか、とも考えさせられます。何れにしても戦争の後遺症は大きく、そして、長く続くようですね。



里山風景 》

印旛沼と西印旛沼を繋ぐ “ 印旛沼排水路 ”




印旛沼排水路周辺の “ 大田園地帯とスズメの群れ ”




“ 取り残されたヒョウタン ”



《 野 鳥 》

アオジ



カワラヒワ



タヒバリ



ハヤブサ



「 モズ 」

“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  初冬から厳冬へ!

平成24年も後1日で終わります。社会的には混乱の多い年でしたが、我が家でも色々とありました。年齢を重ねても、穏やかに生きるための特効薬は、なかなか、見つかりそうもありません。
若い頃には、生命について深く考える事もなく生きてきましたが、今は自然の生き物から命を学ぶ日々を送っています。


ブログ友の皆様には筆不精の私に、今年もお付き合いを頂き、ありがとうございました。
皆様には、良い年を迎えられることを祈念しております!



里山風景 》

“ 雲 ”



“ 枯れ薄(ススキ) ”



“ 氷 紋 ”



“ 干し大根 ”



“ 烏瓜(カラスウリ)の実 ”



“ 梔子(クチナシ)の実 ”



《 野 鳥 》

アオサギ



ノスリ




ジョウビタキ
※ オス


※ メス



メジロ
メジロ 」 は家族仲が良い。ツガイは何時も一緒だが、時には子供連れでやってくる。




アオジ



「 シジュウガラ 」



ハクセキレイ



ビンズイ? 」

“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  晩秋から初冬へ! (パート2)

「 メリー・クリスマス! 」
今朝に車のエンジンをかけたら、優しい女性の声で呼びかけられた。今の車はサービスが良い。
私の子供の頃には “ クリスマス ” の行事は無かったと記憶しているが、高度経済成長に伴い段々と盛んになり、今では日本の文化のようになっている。
数十年前の昔、我が子を育てていたとき、そして、最近では孫が小・中学生の間の一緒に暮らしていたとき、クリスマス・イブの夜にプレゼントを用意し、乾杯をして楽しんだ。その孫も今は女子高校生、学校の関係などで別々に暮らすようになり、今年は先祖代々の仏教徒に戻り、 “ クリスマス ” は無し。
と、思っていたのだが、突然に孫から電話が入り、「今ね、 “ なでしこジャパン ” の試合を見ているのよ!、沢さんがカッコイイのよ!、学校でチケットをくれたのよ!、暮れから行くからね! 」 それだけ云って電話が切れた。
爺さん、婆さんの会話、 「 学校の宿題をどうするのかねぇ?、プレゼントをどうしたらよいのかねぇ?、お年玉はいくらにしようかねぇ? 」 と云うことに‥‥。


里山風景 》

“ 初冬の大田園地帯 ”



“ 残り黄葉 ”



“ 残り豆柿? ”



《 野 鳥 》
カワラヒワ 」 の群れ



ツグミ 」 & 「 カワラヒワ 」 の群れ



ツグミ



カワラヒワ
※ オス


※ メス



ハシボソガラス 」 の群れ
この辺りには都会の 「 ハシブトガラス 」 と違い、嘴の小さい 「 ハシボソガラス 」 が棲息している。主に植物の実などが食料だが、昆虫類や小動物も食べるので獰猛だ。
この日は、この辺りの 「 ハシボソガラス 」 が全て集まったきたような光景に出会った。その数、50〜60羽ほどまで数えてみたが、あまりの多さに途中で止めた。おそらく100羽は下らないだろう。
普段は面白くないので 「 カラス 」 の撮影は遠慮しているのだが、このような場面は滅多に見られない。異様な雰囲気、若い頃に映画館で見たヒチコックの恐怖映画 “ 鳥 ” を思い出した。




“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  晩秋から初冬へ!

師走を迎え、日本海側や北海道では、この時期としては例年にない大雪が続き、被害が出ているようです。
それに加え、12月7日に大きな地震が発生しました。長く強い揺れに成すすべも無く、部屋の片隅に避難して治まるのを待つしかありませんでしたが‥‥。
東日本大震災 ” の時の震度、本震5弱と、余震4〜3を何度も体験していますので、気持ちに少しは余裕があったのか?、「 震度4弱ぐらいかなぁ、もしかしたら “ 東海・南海地震 ” では?、原発は? 」 と、背筋にスーッと冷たいものが走りました。

今年の春に購入した緊急警報付きトランジスターラジオが作動(電源を切っていても自動的に作動する)し、大音量で津波警報を発したのには驚きましたが、考えてみれば当然のことで、初めて性能を確認することができました。

結局、震源地は三陸沖、 “ 東日本大震災 ” の 「アウターライズ」と云われている余震でM7.3、私の居住地は震度4と発表されました。東北地方では津波も発生しましたが、被害が少なくて本当に良かったと思います。北海道から九州までの広範囲にわたり揺れがあったようで、今更のように地震の恐さを再認識することに!‥‥。



今日は衆議院議員総選挙の日、問題山積みの国政、各党・候補者の公約や方針を聞いても、何が何やら?、何処まで本気なのか?、とにかく投票には行ってきましたが‥‥。



冬を迎えた里山は、長い眠りに入ったようです。しかし、木々の枝には、もう、新しい芽が着き、春の準備を始めています。生き物は殆ど見られなくなり、寂しくなってきましたが、成虫で越冬する昆虫もあり、暖かい日には活動するところを見ることができます。
何んと云っても、遠い国からやって来る渡り鳥や山から降りてくる鳥が楽しみです。 “ 東日本大震災 ” 以来、観察者の間では、日本中で鳥が少なくなったと云われていますが、今年はどうでしょうか?。期待半分、不安半分と云うところでしょうか‥‥!?。



里山風景 》

“ 森の木立 ”
※ 晩秋の森


※ 初冬の森



“ モミジの紅葉(黄葉) ”



“ 柿の実 ”



「 ガマ(蒲) 」 の穂
※ 晩秋の穂


※ 初冬の穂



“ 農家の軒先 ”



“ 旅客機 ”



《 野 鳥 》

「 シ メ 」



カワラヒワ



《 昆虫と植物 》

「 キタテハ&シオギク(潮菊)の花 」



「 ホソヒラタアブ&フユザクラ(冬桜)の花 」



「 ヒラタアブ(低温型) 」
※ オス


※ メス



「 クロバエ 」

“ ぶらり自然観察人 ”  南房総へ!

写真同好会の定例撮影会に参加しました。今回はマイクロバスを利用して、房総半島の南、君津市の山中にある “ 亀山湖 ” の紅葉(黄葉)と、御宿町の “ コウテイダリア ” が美しいと云う事で実施されたのです。
早朝の出発時は曇り空でしたが、途中で雨降りになってしまいました。天気予報のお姉さんの予報では、朝のうちに回復するとの事で、期待していたのですが‥‥。
亀山湖 ” では傘をさしながらの撮影になり、意欲消沈、せっかくの紅葉狩もそこそこに、退散することになってしまいました。
次の目的地へ向かう途中、山間の古い農家を利用した蕎麦処で昼食、熱燗と美味しい手打ち蕎麦に、皆、元気を取り戻したようでした。
御宿海岸の “ 月の砂漠 ” に到着したころは天候も回復し始め、太陽も顔を出して来たので、少しは撮影会らしい雰囲気になってきました。
帰りの車中で、 「前回の “ 昭和記念公園 ” 行きと、2回連続して雨を持って来た人がいるのでは?‥‥」 と云う、冗談話が出ましたが、どうも、私のことらしい‥‥?、考え過ぎ‥‥?。


《 雨にけむる “ 亀山湖 ” 風景 》

霞たなびく “ 亀山湖



湖畔に下りる階段



稲荷神社付近の紅葉(黄葉)






《 雨あがりの御宿海岸風景 》

童謡 “ 月の砂漠 ” の王子様・お姫様

月の沙漠(砂漠) 歌詞の解説と試聴 - 世界の民謡・童謡 www.worldfolksong.comより 由紀さおり安田祥子他の歌が聞ける )
日本の童謡・唱歌
『 月の沙漠(砂漠)』 は、作詞・加藤まさを、作曲・佐々木すぐるによる日本の童謡・歌曲。
歌詞は、大正から昭和初期に叙情的な挿絵画家として人気を博した加藤まさをが、講談社発行の雑誌 『少女倶楽部』 1923年(大正12年)3月号に発表したもの。
当初は児童の音楽教材だったが、1927年にラジオ放送され、1932年に柳井はるみの歌唱で録音・レコード化され、童謡として広まった。
なぜ砂漠ではなく沙漠なのか?
曲のタイトルは、 「 砂漠 」 ではなく 「 沙漠 」 となっているが、これは曲の歌詞が千葉県の御宿海岸をモチーフとしており、水分を含んだ海岸の砂のニュアンスを表現するものだそうだ。
御宿海岸には、 『 月の沙漠 』 に登場する2頭のラクダに乗った王子と姫をあしらった像が建てられている。また、海岸より道一本を隔てた 「 月の沙漠記念館 」 では、加藤の作品や生前愛用した楽器などが展示されている。


ジャズでも演奏されている “ 月の砂漠 ”  (「 クレオパトラの夢 」 ケニー・ドリュー・トリオ)




晩秋の御宿海岸
この寒いのに、サーフィンを楽しむ若者が多数、家族連れで凧揚げや散策する人の姿も、ちらほらと、 「 トビ 」 も獲物を求めて‥‥。
この海岸は、夏は海水浴客で大いに賑わいます。






海辺の植物
暖地の海辺の植物は独特だ。常緑の似た葉が多く、名前が分かり難い。見慣れていないことが一番の原因かもしれないが?。

“ ツルソバ(蔓蕎麦) ” の花
暖地海岸の林縁に生える多年草です。茎は蔓状に長く伸びて地面を這い、先端に 「 ソバ(蕎麦) 」 に良く似た花と実を着けます。資料には伊豆諸島から沖縄まで分布する、と、記されていますが、南房総も温暖な土地柄なので、多く見ることが出来ます。



“ ? ” の花



“ センダン(栴檀) ” の実
暖地の海岸近くの林に自生している、高木の落葉樹です。資料に依れば伊豆半島以西から沖縄・小笠原まで分布する、と、説明がありますが、南房総の彼方此方にも多く生え、公園や街路樹にも使用されています。実は、冬には 「 ヒヨドリ 」 などの食料になります。



“ ? ” の実(1)



“ ? ” の実(2)



コウテイダリア ” & “ コウテイヒマワリ ”
御宿海岸の民家に挟まれた土地に、たくさん栽培されていました。これらの植物は、今では彼方此方で見られるようになりましたが、20年ほど前に発行された図鑑には掲載されていませんので、最近輸入されたものでしょうか?。


“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  秋から冬へ! ( パート2 )

里山風景 》

国指定史跡 “ 本佐倉城跡 ” の彩り



現在も発掘調査が続く “ 本佐倉城跡 ”



《 野生植物 》

「 タムラソウ(田村草)の花 」
山地の日当たりの良い場所に生える多年草です。花は「アザミ」にそっくりですが、葉に棘がありません。この辺りには多くありそうなのですが、今のところ、この1株しか見つかっておりません。



ノコンギク(野紺菊)の花 」
山野に普通に見られる多年草です。この植物も、この辺りには多くありそうで、なか、なか、見付かりません。



「 アオツヅラフジ(青葛藤)の実 」



「 エビヅル(海老蔓)の実 」
山地に生える、雌雄別株の蔓性落葉樹です。葉と実は 「 ヤマブドウ(山葡萄) 」 に似ていますが、実は少し小さい。甘味があり食べられますが、数が少なく採取できるほど着きません。



「 サンカクヅル(三角蔓)の実 」
山地に生える、雌雄別株の蔓性落葉樹です。実は 「 ヤマブドウ(山葡萄) 」 や 「 エビヅル(海老蔓) 」 に似ていますが、葉が三角形なので、この名がつきました。実の大きさは両種より小さいが、甘味があり食べられます。
試食してみましたが、種が大きくて果肉が少ないので、食料にはなりません。たくさん実を着けていましたので、採取して焼酎漬けにしてみました。どんな風になるのやら?。



「 オオオナモミの実 」
アメリカ原産の1年草です。日本には昭和のはじめ頃に入り、全国に広がった帰化植物です。果包には多くの棘があり、先端の2本は大きく、鈎状に曲がっていて、動物などの体に着いて運ばれる。



クサギ(臭木)の実 」



ムラサキシキブ紫式部)の実 」



コムラサキ(小紫)の実 」



「 サルトリライバラ(猿捕茨)の実 」



マンリョウ(万両)の実 」



《 昆 虫 》

「 クロコノマチョウ 」
元々は暖地に棲息する蝶ですが、地球温暖化の影響が原因らしく、この辺りでも僅かですが見られるようになりました。



「 キチョウ 」



「 アシブトハナアブ



「 クロヒラタアブ 」




「 ホソヒラタアブ 」