船橋北部周辺の美しい蛾 (ガ) 「オオミズアオ」

ヤママユガ科」の仲間には大きいものが多く、私は図鑑でしか見たことがありませんが、与那国島などの南の島に生息する「ヨナグニサン」は、開帳幅(翅を開いたときの寸法)が20〜25cmもあるようです。熱帯特有のカラフルな美しい翅を持っていて、この蛾に出会うためのみでも現地に旅行したいものですね。本州では「ヤママユ」や「シンジュサン」が最大級(開帳幅12cm前後)です。私としては船橋北部周辺で、このような大きな蛾を見ることはできないだろうと思い込んでいたのですが‥‥。 「オオミズアオ」に出会えるとは、ラッキーでした。
一昨日、梅雨の晴れ間をぬって、いつもの散策コースヘ出かけました。雨あがりは色々な生き物が活動を始めます。農道沿いの林縁で、白っぽいものが見えたので近寄って見ると、蛾らしいものが草葉の裏に止まり、大きすぎて葉からはみ出していたのです。おどる気持ちを抑えてソッと裏返しにすると、けっこう重量がありドテッ!とひっくり返ってしまいました。シマッタッ!逃げられた‥と思ったのですが、どういうわけか草にしがみついています。そこで図に乗って草を切り取り、撮影に適した明るいところまでぶら下げて行き、写真を撮り始めました。最後にはチョッカイ?を出しすぎて逃げられてしまいましたが、とり合えず写真撮影は無事に完了しました。
この蛾は、全体が薄い緑青色をしており、美しく清潔な印象を与えます。前翅の前縁には細い紫がかった茶褐色の縁取りが、前後翅の中央に丸い黄色の斑紋があり(前翅が重なって4個全部が写っていない)、家紋を付けているようで洒落ていますね。開帳幅(翅を広げた寸法)は10cm前後、成虫の活動時期は春から夏にかけて2回、幼虫の食草は「クヌギ」など。


※羽化直後?のためか、尾状突起が十分に伸びきっていないようです。

※家紋のような斑紋が4個とも見えず、残念‥‥!。