船橋北部の珍しい蛾 (ガ) 「 ヒメヤママユ 」

最近まで船橋北部周辺には、「ヤママユガ科」や「カイコガ科」の仲間は生息していないだろうと考えていました。これまでに一回だけ「ヤママユガ科」の仲間で「オオミズアオ」と出会え、私のブログ、6月21日付け“船橋北部周辺の美しい蛾「オオミズアオ」”に取り上げました。その後、この蛾の仲間の成虫のみならず、幼虫にも出会うことができず、やはり無理だったか、と、諦めかかっていたのです。
11月初旬の夜、マンションの階段天井に、何かがぶら下がっていました。ひょっとしたら「ヤママユ」の仲間?、と、期待して近づいてみると、やはりそのようです。急いで自宅に戻り、カメラを持ち出してフラッシュを焚きながら撮影しました。パソコンに取り込んで細部を検討の結果、「ヒメヤママユ」でした。こうなると、「ヤママユ」とも出会えるかもしれない、食草の「クヌギ」などの木もたくさんあるようだし、と、期待が膨らんできますが、やはり難しいかなぁ?‥‥。
「ヒメヤママユ」の仲間で、より大型(開帳幅13cm前後)の「ヤママユ」は、美しい薄緑色の繭から高級な絹糸が取れるので、かつては「カイコ」と同様に、盛んに飼育されていましたが、今は如何なのでしょうか?。
「ヒメヤママユ」の成虫は、お世辞にも美しいとはいえませんが(人の好みは分かりませんが)、自然の中で生き延びる為の色模様なのでしょう、この辺りでは希少種なのです。自然観察記録として取り上げました。成虫の開帳幅(翅を広げた寸法)は8〜9cm、活動時期は10〜11月、幼虫の食草は「ミズナラ」など。