“ ぶらり自然観察人 ”  疲れ回復気味の一日

若い頃は、人生 “ 三寒四温 ” を信じて駆け抜けて来たかも知れませんが、今は “ 四寒三温 ” にならないよう努力をしなければならないようです。
一日ゆっくり休養を摂るために散策コースヘ出なかったので、疲れが回復コース?に向ったようです。そうなると、また、自然徘徊の虫が頭を持ち上げてまいったようで、曇天の中を隣町(船橋北部)の小川沿い散歩コースヘ。
川沿いの農道周りは人や車が殆ど通らず、自然が豊かで、ゆったりとした気分で散策ができるので良いコースなのですが、人の監視が行き届かないせいか、心無い不法投棄のゴミが多く、せっかくの良い気分もだいなしになります。時々綺麗になっていることもあるので、市と地域の人たちの手で清掃されているのかもしれませんが‥‥?。
もう、ほとんど昆虫類や山野草の姿も見えませんので、色づいてきた木の実・草の実の観察を試みました。


クサギの花と実」
低木の落葉樹です。花期は真夏のはずですが花が咲いていました。気候の変化で体内時計遺伝子が狂ったのでしょうか?、それとも、まだ十分に子孫づくりが済んでいないのでしょうか?。自然生物の生き様は単純ではないようです。果実は染料、葉や根は薬用に利用されています。


花の隣では実ができていました。青紫色の実のまわりに、赤く色付いた額編が4〜5枚、可憐で美しい勲章のようです。




「モチノキの花と実」
高木の常緑樹です。赤い実を付けた木の近くに、たくさん花を付けた木がありました。この樹木も花期は春のはずですが、この辺りの植物は何か理由があるのか?、積極的に季節はずれの花を咲かせるようです。



トウネズミモチの実」
高木の常緑樹です。冬鳥達の食料になります。



イヌマキの実」
高木の常緑針葉樹です。実の下についている黒色のものは果托です。



「イヌシデの実」
高木の落葉樹です。房(果苞)の一枚一枚の付け根に種が付いていて、風で遠くに運ばれます。



「クマシデの実」
高木の落葉樹です。「イヌシデ」に似ていますが、同種より房が大きくて長めです。



「ムクノキの実」
高木の落葉樹です。冬鳥の大好物のようです。よく集団で採餌しているところを見ます。



シラカシの実」
高木の常緑樹です。「ドングリ」のなる木の一種です。



ノダフジの実」
蔓性の木の仲間です。秋には大きな豆の鞘がぶら下がります。



「キツタの花」
他の大きな木に絡みつきますが、これも蔓性の木なのです。小さな花は春になると黒い実をつけます。



「シャクチリソバの花と実」
日本の「ソバ」は一年草ですが、この種はチベットや中国南部原産の多年草です。原産地では実を蕎麦粉として利用する他、葉は野菜として食します。日本では栽培していないようですが、この辺りでも野生化しているところを見られます。


日本産の「ソバ」より粒が大型です。



「カキの実」



「カリンの実」



「ユズの実」



「キーウィの実」



ヤマノイモの実と黄葉」
名の通り“ムカゴ”と云われる芋の種が地面に落ち、やがて土の下で美味しい芋ができます。葉は美しく黄葉します。



ゲンノショウコの花と実」
小さな花ですが、よく見ると可憐で美しいですねぇ。「現の証拠」の名に相応しく薬用植物の代表格です。



「ソバナの花」
一株が花を咲かせていました。まだ、この辺りに自生しているとは驚きです。



「ヤマラッキョウの花」
山野に自生する「ネギ」の仲間です。この辺りでも僅かですが見ることができます。



「ヤマトリカブトの花」
林縁の隅に二輪の花が咲いていました。名付けられた通り“烏帽子(えぼし)”をかぶった姿は、いつ見ても美しいと思いますが、これが猛毒とはねぇ‥‥。そして、薬にもなるとはねぇ!‥‥。



ニホンミツバチヒメジョオンの花」



ヨモギハムシの番 (ツガイ) 」



「キバラヘリカメムシの幼虫」