“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  中秋から晩秋へ! ( パート2 )

このところ、地域ボランティアの雑用続きで、ブログ作成が滞りがちです。自然観察の写真も、中には、花が終わってしまったものもありそうです。


里山風景 》
「 落花生の積置き と 豆果 」



「 刈田 と 放置された稲 」



《 野生植物 》

〈 草 〉

ヨメナ(嫁菜) の花 」
田圃の畦など、やや湿った場所に生える多年草です。若芽は食用になり、美味しく、花が優雅なので、この名が付けられたそうですが、何となく分かる気もするのですがねぇ?。この種は、中部地方以西に多いと云われています。



「 カントウヨメナ(関東嫁菜) の花 」
この種も、田圃の畦など、やや湿った場所に生える多年草です。「 ヨメナ 」 の仲間ですが、この種は関東地方に多いので、この名が付きました。花は「 ヨメナ 」 より小さく、一般的には色が濃いようですが、両種を区別するのは難しい。



「 ユウガギク(柚香菊) の花 」
草地や道端などに生える多年草です。これも 「 ヨメナ属 」 の仲間で、花は 「 ヨメナ 」 に良く似ていますが、葉に深い切れ込みがあるので、区別が付き易い。



「 オクトリカブト(奥鳥兜) の花 」
中部地方以北の、山地の林に生える多年草です。日本の自生種は意外と多く、約30種があると云われているが、一般的な図鑑には数種しか掲載されていません。平地の里山では、あまり見ることが出来ませんが、この辺りでは希少植物でしょう。 「 トリカブト(鳥兜) 」 と云う名前の由来は、花が舞楽に使用する冠の鳥兜(とりかぶと)に似ていることから、名付けられました。
この植物に出会ったとき、 「 ヤマトリカブト山鳥兜) 」 だと思ったのですが、葉や花の形が微妙に違うので、図鑑などを調べました。その結果、「 オクトリカブト(奥鳥兜) 」 に、間違いないだろうと考えて特定しました。
この植物の仲間は、猛毒のアルカロイドを含む、有名な有毒植物ですが、漢方の世界では重要な薬草です。



キバナアキギリ(黄花秋桐) の花 」
山地の林の中などに群生する多年草です。花の形が 「 キリ(桐) 」 に似ているので、この名が付きました。この花を見ると、まだ、何とか、自然が保たれていることの証明をされているようで、嬉しくなります。この辺りでは希少植物でしょう。



サラシナショウマ晒菜升麻) の花と蕾 」
山地や丘陵の林の中に生える多年草です。若芽を茹で、水晒しにして食べたこと、また、漢方の世界では根茎を “ 升麻 ” と呼び、解熱・解毒薬として利用するので、この名が付きました。白い小さな花を、びっしりと着けた花穂は美しい。この辺りでは希少植物でしょう。



「 イヌショウマ(犬升麻) の花 」
この種も、山地や丘陵の、やや湿った林の中に生える多年草です。 「 サラシナショウマ晒菜升麻) 」 に似ていますが、人の役に立たないので、 「 イヌ(犬) 」 と云う名を付けられてしまいました。しかし、どうして、どうして、花の美しさは、こちらの方が上のように思いますが‥‥。この辺りでは希少植物でしょう。



「 ツルフジバカマ(蔓藤袴) の花 」
山野の草地や道端に生える、蔓性の多年草です。同じ 「 ソラマメ属 」 の 「 クサフジ(蔓藤袴) 」 に似ているが、花色は赤味が強く、小葉は厚くて幅が広いので見分けができる。この辺りには多くありそうで、なか、なか、見ることができないのですが、運よく出会う事が出来ました。やはり希少植物なのでしょうね。



「 ヤクシソウ(薬師草) の花 」
山野の日当たりの良い場所に生える2年草です。名前の由来は諸説があり、薬師堂の傍で見つけられたとか、葉が薬師如来の光背(こうはい)に似ているとか、薬用にされていたからとか、云われていますが、はっきりしません。この辺りでは希少植物です。



ヤマハッカ(山薄荷) の花 」
山野や草地の林縁に生える多年草です。 「ハッカ」 と云われていますが、殆ど匂いはありません。青紫色の小さな唇形花が多く着き、楚々としながらも妖麗な雰囲気を漂わせています。この辺りでは希少植物です。



〈 樹 木 〉

「 ボタンクサギ(牡丹臭木) の花 」
中国南部原産の落葉低木です。枝や葉を切ると、独特の強い臭いがしますが、花が美しいので庭木としても植えられています。花期は真夏なのですが、月遅れで咲いていました。暑過ぎたせいかもしれませんね。



ヤマブドウ(山葡萄) の実 」
北海道・本州・四国の山地に生える、蔓性の落葉樹です。この辺りの里山でも、多くは無いが、見ることが出来ます。
果実は食用にする他、ジャムやジュースなどに利用します。薬用としては、果実は食欲不振・貧血・冷え性・不眠に薬効があります。



《 昆 虫 》

「 エンマコオロギ 」
※ オス



「 シバスズ 」



「 キゴシハナアブ



ミスジバエ 」



「 オオハラナガツチバチ 」
※ メス



「 オオハキリバチ 」



オオスズメバチ と キタテハ 」



「 ウラギンシジミ
※ オス



「 アワノメイガ 」



「 シロオビノメイガ 」



「 ハカジキモドキノメイガ 」



「 フトベニスジヒメシャク 」