“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  夏から秋へ!

里山風景 》

傷つけられた 「 コナラ 」 の木
国指定の史跡 “ 本佐倉城跡 ” に、樹液の出る 「 コナラ 」 の木が数本あり、甲虫や蝶が樹液を吸いにやってきます。私もその昆虫達の写真を撮るのが楽しみで、頻繁に訪れますが、数日前に 「 コナラ 」 の木が、何者かによって、無残にも刃物で傷つけられていました。樹液をたくさん出させて、 「 カブトムシ 」 などの昆虫を呼び込み、一度にたくさん捕獲しようという魂胆が見え見えです。史跡の中ですし、ただの昆虫好きならば、ここまではしないと思いますね。
昨年の夏、散策中に出くわした事がありますが、何がしかの小遣い稼ぎのために、甲虫を捕り歩いている人がいます。都会のデパートやホームセンターなどで、昆虫類を売っているのを、よく目にしますが、以前は飼育で増やしたものだと思っていました。しかし、今では、そうは思えません。
「 カブトムシ 」 は少なくなり、 「 オオクワガタ 」 などは、全く見ることが出来なくなってしまいました。自然環境の悪化のせいだけではなさそうです。



《 野生植物 》

アカバナ(赤花) 」 の花
山野の湿地に生える多年草です。茎や葉が赤く色づくことから、この名が付きました。小さい花が可愛いですね。茎頭が棍棒状に太くなるのが、特徴です。



「 ガガイモ(蘿藦) 」 の花
日当たりの良い草地などに生える、蔓性の多年草です。果実は細長く、ちょっと 「 トウガラシ 」 か 「 オクラ 」 に似ていますが、熟すると割れ、長い毛のある種子が現れて、風に乗って飛び散ります。


「 ダイコンソウ(大根草) 」 の花
山地の林などに生える、大形の多年草です。根元の葉が大根に似ていることから、この名が付きました。直径2cmほどの黄色い花を、枝先に疎らに着けます。



ママコノシリヌグイ(継子の尻拭) 」 の花
水辺や湿ったところに生える1年草です。茎や葉柄に下向きの短い棘があります。棘の生えた草で、継子の尻を拭うと云う、想像から?、実際にあった話し?、から、名付けられたそうですが、今で云う、子ども虐待の喩えでしょう。恐い!、恐い!。枝先に、名に似合わず “ 金平糖 ” のような可愛い花を着けますが、これが救い‥‥でしょうかねぇ。



「 ヤブハギ(藪萩) 」 の花
山野の林の中に生える多年草です。同じ環境に生える 「 ヌスビトハギ(盗人萩) 」 と良く似ていますが、葉や花は大振りで、花茎は疎らに伸ばします。



《 昆虫 》

ツクツクボウシ
この蝉は、晩夏の頃に発生するので、夏の終わりを告げる蝉と云われています。この辺りでは、けっこう多く鳴いていますが、体の色模様に合った木を選んで止まるので、声はすれども姿が見えず、で、なか、なか、見つけ難いのです。特に雌は少ないようですね?。

※ オ ス



「 シラホシハナムグリ



シロテンハナムグリ & カナブン & コクワガタ? & クロヤマアリ 」
「 コナラ 」 の樹液を吸いに、たくさんの昆虫が集まります。「 シロテンハナムグリ 」 の下に潜っているのは 「 コクワガタ 」 らしい?。



「 イヨヒメバチ vs セスジスズメの幼虫 」



「 ルリチュウレンジ 」



「 ヒゲハラナガツチバチ 」



「 ヤマトシリアゲ(晩夏型) 」
この昆虫は、初夏に発生するものと、晩夏に発生するものでは、全く体色が異なります。以前には別種の昆虫だと考えられていました。
※ 晩夏型のメス


※ 参考写真:初夏型のメス 今年の6月に撮影。



ヤマトシジミ 」 のツガイ



「 シロオビノメイガ 」



「 オンブバッタ 」



《 園芸植物 》

「 タカノハススキ 」 の花穂



ヒョウタン 」 の実