“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  晩夏へ! ( パート4 )

残暑の季節に入りました。猛暑だった日々も一段落、日陰に入ると涼しい風が通り抜けます。お盆休みは今日で終わり、私達がこの町に越してから「田舎が出来た!」と喜び、1週間ほど前から来ていた孫娘も、普段の生活に戻るために、親のところに帰ります。


里山風景 》

ダイサギ 」 の飛翔
ダイサギ 」 が悠々と大空を飛ぶのを見ると、何故か羨ましくなります。



「 ドクター・ヘリ 」 何処へ行く?
ヘリコプターの英文字を読むと、「 ドクター・ヘリ 」 らしい、カメラ機能の悪戯で、ローターが永久に停止してしまった感じ‥‥。



《 昆 虫 》

〈 蝶 〉

「 イチモンジチョウ 」
「 タテハチョウ科 」 の仲間です。翅を広げると、1本の白い筋が通っているように見えるので、この名が付きました。「 タテハチョウ 」 の仲間は、どういう訳か前足が退化して短くなり、4本足に見えます。翅裏は美しい色模様をしていますね。幼虫の食草は「スイカズラ」などです。



「 コミスジ
この蝶も「 タテハチョウ科 」 の仲間です。翅を広げると、同じように3本の白い筋が通っている、「 ミスジチョウ 」 より小さいので、この名が付きました。飛び方は “ パタ、パタ ” と数回はばたき、 “ スー ” と滑空しますので、見ていると気持ち良さそうにみえます。幼虫は 「 フジ 」 などを食草にしています。



サトキマダラヒカゲ
「 ジャノメチョウ科 」 の仲間です。成虫は薄暗い林の中に生息し、 「 クヌギ 」 や 「 コナラ 」 の樹液を吸います。この蝶が止まっている時に、翅を広げたのを見たことがありません。翅裏は複雑な模様をしていますが、よくも、まあ、自然はこのようなデザインを考えだした?、ものだと感心しますね。幼虫の食草は 「 メダケ 」 などです。



〈 蝶 & 甲虫 〉

ゴマダラチョウアオカナブン
ゴマダラチョウ 」 は 「 タテハチョウ科 」 の仲間です。開帳幅は7cm前後で、結構大きな蝶です。翅表の色模様が、そのまま翅裏にも現れています。成虫は 「 クヌギ 」 や 「 コナラ 」 の樹液を吸います。幼虫の食草は 「 エノキ 」 です。


※ 「 アオカナブン 」 が食事中のところへ、 「 ゴマダラチョウ 」 は翅を広げて体を大きくし、威嚇しながら近づいて来ました。


※ 「 アオカナブン 」 は食事に夢中、「 ゴマダラチョウ 」 は相手されないのを幸いに、長い口吻を恐る恐る伸ばして樹液を吸い始めました。


※ それでも、 「 アオカナブン 」 は反応なし、「 ゴマダラチョウ 」 は図に乗って 「 アオカナブン 」 の上におい被さって、樹液を吸い始めました。普通は力の強い 「 カナブン 」 に追い払われるのですがねぇ?。



〈 甲 虫 〉

クロカナブン



「 カブトムシ 」
何んと云っても甲虫の王様、貫禄十分です。林の中の木の根元でジッとしておりました。
※ オ ス



「 ヤマトタマムシ
タマムシ科 」 の仲間で、普通は、ただ「 タマムシ 」 と呼んでいます。この昆虫の翅が、国宝 “ 法隆寺の玉虫厨子 ” に使用されていることは有名な話です。飛鳥時代聖徳太子や飛鳥人も、この美しい翅を持つ昆虫を知っていたと考えると、愉快ではありませんか!。


※ 城跡のベンチに飛んできました。もう少し背景の良い場所を選んでくれれば‥‥ねぇ。


※ 城跡の教育委員会案内板に止まりました。2匹目に出会えるとは幸運でしたが、この個体も背景の良い場所を選んでくれれば‥‥ねぇ。「 タマムシ 」 は、開けた場所や大木の幹に止まる習性があるようですね。



〈 バッタ・キリギリス 〉

「 クルマバッタ 」
「 バッタ科 」 の仲間です。雌の体長は3.5cmほど、雄は少し小さい。雌(女性)上位?には変わりはありませんが‥‥。



ショウリョウバッタ
「 バッタ科 」 の仲間です。雌の体長は8cm以上もありますが、雄はその半分、雌(女性)上位?の典型的な昆虫です。
※ メ ス



「 ヤブキリ 」
「 キリギリス科 」 の仲間です。たけの高い草や木の葉の上にいることが多い。
※ オ ス


※ メ ス
雌の尻から出ている剣のようなものは産卵管、地中に突き刺して卵を産みます。