“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  真夏へ! ( パート2 )

このところ猛暑続きで、たくさんの人が熱中症にかかり、病院に運ばれたり、死者までも出ていると連日報道されています。私はと云うと、里山の自然観察に行かなくては、と、思いながらも、気合を入れないと、炎天下の外出をする気が起こりません。それに、 “ ロンドンオリンピック ” が始まり、余計に出不精に陥りそうです。


里山風景 》

ハンゲショウ 」 の群生



ヤブミョウガ 」 の群生



《 野生植物 》

〈 草 〉

「 アキノタムラソウ(秋の田村草) 」 の花
山野や林縁などに多く見られる多年草です。下部に葉を着け、花は茎の上部に段状に咲きます。



ハンゲショウ半夏生・半化粧) 」 の花
水辺や湿地に生える多年草です。夏の初め頃に花を着け、上部の葉が白くなるので、この名がつきました。別名 「 カタシロクサ(片白草) 」 とも云われています。



ヤブラン(藪蘭) 」 の花
山野の林縁などに生える、常緑の多年草です。細長い線形葉は根生し、丈夫なので “ グラウンドカバー ” などに用いられています。秋には艶のある黒い実がたくさん着きます。
薬用としては、根の肥大した部分(塊根)は咳・胃痛などに薬効があります。



「 ハエドクソウ(蝿毒草) 」 の花
山野の林に生える多年草です。根の煮詰め汁で蝿捕紙を作ったので、この名が付きました。淡紅色の小さな花が下から次々に咲きます。果実は萼に包まれ、鈎状の棘で動物などにくっ付いて運ばれます。



トキワツユクサ常磐露草) 」 の花
南アメリカ原産の常緑の多年草です。昭和時代の初期頃に観賞用として輸入されました。茎・葉は 「 ツユクサ 」 に良く似ており、地を這って分枝し、先端を立ち上がらせて花を着けます。今では各地の林の中などに、野生化したものが生えています。



〈 樹 木 〉

「 クマヤナギ(熊柳) 」 の花
山地に生える蔓性の落葉樹です。他の木などに絡み付き(寄りかかり)、高く立ち上がります。



「 サルトリイバラ(猿捕茨) 」 の若実
山野に生え、普通に見られる雌雄別株の蔓性落葉低木です。葉柄の基部に巻きひげがあり、他の木に絡み付きます。茎に鋭い棘があるので、この名が付いたらしい。果実は秋になると赤くなり、よく目立ちます。



「 ヤマコウバシ(?) 」 の若実
山地や丘陵などに生える落葉低木です。葉に芳香があるので、この名が付きました。樹名の (?) は残り10%ほど不明な点があり付けたのですが、「 ヤマコウバシ 」 で問題はないでしょう。
乾燥した葉を粉にして餅に混ぜ入れたので、別名 「 モチギ 」 と呼ばれています。



エゴノキ 」 の虫コブ
後日追記:木の実だとばかり思っていましたが、「エゴノキ」に「アブラムシ」が作り出した悪戯 “ 猫足 ” と云われる虫コブでした。



《 昆 虫 》

〈 蝶 〉

ツマグロヒョウモン
※ オス


※ メス



〈 蛾 〉

「 クワヒメハマキ 」
小さな蛾の仲間です。



「 ゴマフシロキバガ 」
これも、小さな蛾です。



〈 甲 虫 〉

「 カナブン 」



コフキコガネ



「 オオヒラタシデムシ 」
この虫は、普通は地面や落ち葉などの下で活動していて、草の上に登ることは無いと思っていましたが‥‥。



〈 蜂 〉

オオスズメバチ
これまで、何度も 「 オオスズメバチ 」 の接写をしてきましたが、この蜂は体長4cmほどもあっただろうか、特大の個体でした。身の周りを飛び回られ、さすがに腰が引けてしまいましたね。


※ 獲物を求めて飛翔中



セグロアシナガバチ


《 園芸植物 》

サルスベリ(猿滑り) 」 の花



ノウゼンカズラ(凌霽花) 」 の花



「 ブルーベリー 」 の若実