“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  初夏から真夏へ!  (パート4)

いつもと同じ、里山の散策コースヘ、前置き文は省略です。しかし、今日は “ ? ” の多い日になったようです。


《 野生植物 》

「 ミツバアケビ(三葉木通) 」 の若実
※ 4月29日付けの記事に説明文掲載



「 コウゾ(楮) 」 の実
里山などに生える落葉小高木です。野生のものを「ヒメコウゾ」とも呼んでいます。古くから良質の和紙原料として栽培されてきました。果実は熟すると赤くなり、そのままでも食べられます。



ハナイカダ花筏) 」 の若実
山地に生える雌雄別株の落葉低木です。春には葉の主脈の上に淡緑色の小さな花を着けます。秋になると果実は黒色に熟し、食べることができます。



「 ヤマウコギ(山五加) 」 の若実
※ 6月15日付けの記事に説明文掲載



ヤマフジ(山藤) 」 の若実
※ 5月22日付けの記事に説明文掲載



アカメガシワ(赤芽槲) 」 の花
日当たりの良い山野に生える、雌雄別株の落葉高木です。新芽が赤く、「カシワ」の葉に似ているので、この名が付きました。写真は雄花(株)です。
薬用としては、樹皮は胃潰瘍・十二指腸潰瘍に、葉は汗疹の治療に使用されています。



「 キブシ(木五倍子) 」 の若実
日当たりの良い山野に生える、雌雄別株の落葉低木です。早春に、葉が出る前に多数の黄色い花穂が垂れ下がります。



「 ミツバウツギ(三葉空木) 」 の若実
山地に生える落葉低木です。小葉が3枚と、「ウツギ」に似た白い花を着けるので、この名が付きました。



ネジバナ(捩花) 」 の花
日当たりの良い草地に生える多年草です。螺旋状に小さな花を着けるので、この名が付けられましたが、万葉時代には「モジズリ」とも云われ、歌に詠まれました。写真のように、右巻きと左巻きがあります。



ヒルガオ(昼顔) 」 の花
日当たりの良い野原などに生える蔓性の多年草です。朝に花を咲かせる「アサガオ」に対して、日中に咲くのでこの名が付きました。「 ヒルガオ 」 の仲間は、外来種を含めると5〜6種ほどありますが、単に「 ヒルガオ 」 と云われているのは、この種だけです。



《 昆 虫 》

〈 蝶 〉

「 ウラギンシジミ


※ オス


※ メス



「 ムラサキシジミ
翅の色模様は雄・雌ともに似ていますが、翅表の美しい青色の部分は、雄の方が多いですね。比べてみないと判断が尽き難いのですけどね。


※ オス


※ メス



キマダラセセリ



〈 蛾 〉

「 ホタルガ 」
薄暗い所を飛んでいる時は、白く太いラインが円を描いているように、はっきりと見えます。



「 アツバガ?の一種 」



「 ドクガ?の一種 」
「 ドクガ 」 の仲間だと思いますが、図鑑にも類似のものが見当たらず、名は分かりませんでした。
一般的に蝶や蛾の翅に着いている燐粉は、毒だと思われているようですが、人間の髪の毛と同じ蛋白質で出来ているので、有毒ではないそうです。したがって、日本産の蝶の燐粉に毒はありません。蛾の仲間の中には「チャドクガ」のように、幼虫や繭の時でも、毒針毛と称する毛に強烈な毒を持った種類があり、羽化するときも着けて出ます。特に雌は産卵するので、卵を守るために、尾端に多くの毒針毛を着けているそうです。



〈 甲 虫 〉

「 オオアオゾウムシ 」



「 コフキゾウムシ 」



マメコガネ




〈 その他 〉

コガネグモ
この蜘蛛を、美しいと思うか、気持ち悪いと思うかは、かなり個人差があるようですね。



「 ゴミグモ 」
ゴミを集めて身を隠していますが、何処にいるか分かりますか?。



「 正体不明の昆虫? 」
この生物は何だか分かりますか?。葉の裏側に止まり、じっとして動きません。少々不気味なので、チョッカイを出せませんでした。