“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  身の周りの 《 昆虫 》  (パート3)

《 園芸植物 》

ガクアジサイ(萼紫陽花)」
暖地の海岸近くなどに生える落葉低木です。関東以西の太平洋側から九州までの山地に生える「ヤマアジサイ」など、この植物の原種は数種類あります。花序の内側には両性花と云われる小花をびっしりと着け、その周りに花弁3〜5枚の装飾花と呼ばれる花が取り巻きます。日本では、古くから観賞用として庭などに植えられてきました。野生種にも白花のものがあるそうですが、私は見たという記憶がありません。
ガクアジサイ」は江戸時代中期の終り頃、中国を経由してヨーロッパに渡り、大量の改良品種が作り出されました。昭和の始め頃に逆輸入され、それを「西洋アジサイ」と称しています。「ガクアジサイ」に対して、ただ、「アジサイ(紫陽花)」と呼ばれている品種は、両性花も装飾花に改良したものを指すらしいのですが、今では、一般的には、この植物の総称になってしまいました。現在は400〜500種もの改良品種があると云われています。



クチナシ(梔子)」
暖地の山地に生える常緑低木です。良い香りの美しい花を着けるので、庭木としても多く植えられています。この写真のものは原種だと思いますが、人の手で植えられたようなので、園芸品種に加えました。八重咲きの「オオヤエクチナシ(大八重梔子)」は改良品種で、種はできません。増やすには如何するのでしょうか?、挿し木でもするのでしょうか?‥‥。
果実は、漬物のタクワンなどの染料に、薬用としては、胃炎や打撲・捻挫の薬にも利用されています。



「ユリ(百合)」 6種
「ユリ」は日本を含め、主にアジアが原産のようです。日本には十数種の原種があるそうですが、ヨーロッパに於いて盛んに品種改良され、逆輸入されました。現在、園芸品種は1000種以上もあるそうです。園芸品種が野生化している場合もあり、何が原種なのか分かり難くなっています。山に生えている百合は、全て「ヤマユリ(山百合)」だと言う人まで現れ、笑えない話も‥‥。






※参考写真: 「ヤマユリ(山百合)」の花
云わずとも知れた、日本原産「ユリ」の代表格のような植物で、山地や里山の傾斜地などに生える多年草です。良い匂いの大きな花を着けるので、よく目立ちます。多くの品種改良の原種として利用されました。薬用としては、鱗茎は、咳・不眠などに薬効があります。
この植物も、山野草愛好家や業者の標的になっていて、盗掘が絶えないようです。この辺りでも自然環境から推察すれば、当然、多く自生していてもよい筈なのですが、花(蕾)を着けた株は採られてしまったのか、殆ど見られません。
まだ花期には早いので、昨年の夏に撮影したものを掲載しました。



《 野生植物 》

ムラサキシキブ紫式部)」の花



「ムクノキ(椋の木)」の若実



「ノハナショウブ(野花菖蒲)」の花



《 昆 虫 》

〈 蜻蛉(トンボ) 〉

「アオイトトンボ
※ オス


※ メス



「オオシオカラトンボ
※ オス


※ メス



「ナツアカネ」
※ オス


※ メス



ノシメトンボ
※ オス


※ メス



〈 蝶(チョウ) 〉

「キタテハ」



ルリタテハ



〈 蛾(ガ) 〉

「カノコガ」



「テンスジツトガ」



「ヒメトガリノメイガ」



〈 蜂(ハチ) 〉

「オオカバフスジドロバチ」



「ヒメハラナガツチバチ」



「マツムラガリノヒメバチ



「ルリジガバチ」



「ルリチュウレンジ」



〈 虻(アブ) 〉

「アリノスアブ」



オオイシアブ」



〈 飛蝗(バッタ)・蟋蟀(コオロギ) 〉

「ヒナバッタ」



「ヒメギス」



〈 その他 〉

「キゴシガガンボ



「ツマグロヨコバイ」