“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山へ! (パート3)

どうも、珍し物好きらしく?、天気が良ければ、あちこちと、自然散策に精を出しておりますので、記事を書くのが、遅れ、遅れになっています。日記の理想的な書き方は、毎日の出来事を、その日のうちにつけること、と、認識はしているのですがね。
桜の花の季節は終わりましたが、プログの八重桜は、まだ、満開です。


里山風景



“ 石の双体道祖神
S町の文化財ガイドブックによると、この町には“ 双体道祖神 ” が9組あるそうです。長野・山梨・静岡・神奈川・群馬の各県には多いようですが、他には類例が見られないそうです。どうして、酒々井に9組もあるのか、信仰経路などは、未だに不明とのこと。夫婦和合円満を祈願した、と、云う説もあるようですが‥‥?。
私も若い頃から、日本あちこちの石仏を見てきましたが、このような像は初めてです。最初に出会ったときは、双子の供養のために建立された?、と、考えたのですが、それは誤りのようです。この像の建立は江戸時代だと思われますが?。


“ 石の地蔵菩薩
建立年代を示す銘は見付かりませんでした。彫りの優れた、割りと大きな、柔和なお顔の “ お地蔵さん ” です。



< 野生植物 >

「ウグイスカグラ(鴬神楽)」の花
山野の林縁に生える落葉低木で、枝の中に白い髄が詰まっています。数が少ないうえ、花は小さくて疎らにしか着かず、木は細く・葉も小さいので見つかり難いのです。希少植物に入ると思いますね。
今日は幸運にも、少し離れた別々の場所で3株も見付けました。毎年、春になると探して歩くのですが、今までに自生種に出会えたのは、1ヶ所しかありませんでした。
拡大してみると、可愛い女の子を連想させるような花です。6月頃に、丸い真っ赤な実を着けますが、甘くて食べられます。



「ウワミズザクラ(上溝桜)」の蕾と花
山野に生える落葉高木です。ブラシのように白い花をたくさん咲かせますが、 “ サクラ属 ” の仲間なのです。
蕾や若い実は山菜として食べられ、樹皮は桜皮細工などの工芸品に利用されています。



キランソウ(金瘡小草)」の花
道端や林縁などに生える多年草です。この植物も数が少ないうえ、葉も、花も、地面にへばりつくように着けていますので、見つけるのが困難です。やはり、希少植物の一つでしょうね。
以前に山野草の愛好家が育てていたのを見たのが、最初で最後でした。株分けしてもらいましたが、環境が合わなかったのか育ちませんでした。自生種を探していたのですが、出合ったのは今回が始めてです。



「ツボスミレ(坪菫)」の花
低地から山地の湿った所に生える多年草です。別名「ニョイスミレ」とも呼ばれ、花は小さく、 “ スミレ属 ” の中では一番小型の種に入ります。湧き水の流れる溝の周りに群生していましたが、この菫も他の種と同様に、今では、あまり見かけなくなりました。綺麗な水辺で半日陰のような環境でないと、育たないようです。酒々井は湧き水の多い土地柄、各所に群生しているようです。



チゴユリ(稚児百合)」の花
山野の林の中などに生える多年草です。小さく可愛らしい花を着けるので、この名が付きました。かつては日本中(沖縄を除く)で普通に見られた植物でしたが、最近は地球温暖化のためか?、廃棄物の投棄で土壌が汚染されたためか?、各地で姿を消し始めています。今では希少植物の一種として、保全活動をしなければならなくなってきたようです。



ホウチャクソウ(宝鐸草)」の花
山野の林の中などに生える多年草で、「チゴユリ(稚児百合)」の仲間です。新芽は「ナルコユリ(鳴子百合)」や「アマドコロ(甘野老)」に似ているので、よく間違えて食べることがあるそうですが、「ホウチャクソウ」には毒があるので気をつけたいものです。



< 園芸植物 >

サトザクラ」の花
一般的に、桜の園芸品種のことを纏めて、「サトザクラ」と呼んでいますが、多くの改良品種があるようです。4月下旬、散策中に出会った “ 八重桜 ” 2種、見事な花を咲かせていました。5月の連休に再度訪れましたが、花は散ってしまい、葉桜になってしまっていました。
園芸品種の“ 関 山 ”


園芸品種の“ 松 月 ”



「シロヤマブキ(白山吹)」の花
“ シロヤマブキ属 ” の落葉低木です。黄色い花の「ヤマブキ(山吹)」は花弁が5枚ありますが、この種は4枚しかありません。民家の庭に咲いていましたので、下の2種も含め、許可を受けて撮影させてもらいました。



「ムベ」の花
常緑樹林の林縁に生える蔓性木本です。元は沖縄のような暖かい地方の植物らしく、冬でも葉が枯れません。果実は「アケビ」に似ていて食べられますが、花は全く違っています。


参考写真:「ムベ」の果実 昨年の秋に撮影しました。



クロバナロウバイ(黒花蝋梅)」の花
アメリカ南東部地方原産の落葉低木です。別名「アメリロウバイ」の呼ばれ、明治時代に渡来しました。黄色い花を着ける、中国原産の「ロウバイ(蝋梅)」の仲間ですが、花が大きく赤黒い色をしています。育てている人の話では、茶人の間で珍重されていて、手に入れるのが難しかったそうです。茶道界では、昔から山野草の花を愛用されてきた、と、認識していたのですが、現代では、このような花も使われているのでしょうか?、確かに珍しく、興味深い花ですが‥‥。



< 野 鳥 >

「ウグイス」
酒々井の里山を散策していると、各所で泣き声が聞こえてきます。自然の豊かな所は、たくさん「ウグイス」も来るのだなぁ、と、感心しながら農道を歩いていると、直ぐ傍の頭上で “ ホーホケキョウ!、ケキョ!、ケキョ! ” の声、見上げると、盛んに首を伸ばし、嘴を大きく開けて鳴いていました。天気が良くないので、よい写真にはなりませんでしたが‥‥。



ダイサギ」の群れ
いつも見慣れた鳥ですが、自然が豊かな里山では、どこか違って見えるから不思議です。



ムクドリ
この鳥も、何処でも見られますが、ここでは違って見えるのです。気のせいでしょうけど‥‥ね。



< 昆 虫 >

「キリウジガガンボ