“ ぶらり自然観察人 ”  漸く里山にも春が?! (パート3)

季節は道草をしているかのように、いつもの年に比べて春が来るのが遅くなっていますが、それでも、自然は少しずつ変化をみせ、1歩づつ春に向かって進んでいます。歌の文句のように(3歩進んで、2歩下がる)。


「コリヤナギ?の花芽」
まだ、蕾のままなので樹種がはっきりしませんが、「コリヤナギ」だと思いますね。先日、記事にした「ネコヤナギ」の仲間です。「ネコヤナギ」や、次の「イヌコリヤナギ」の花は金色に見えますが、この種は銀色をしています。主に川の水辺や湿地帯に生える中低木です。昔、“ 柳行李(やなぎこうり) ” という容器具を作ったので「コウリヤナギ」と云われたのが、訛ったと伝えられています。



イヌコリヤナギの花」
これも「ネコヤナギ」の仲間です。花の形や色はよく似ていますが、一回り小さいですね。川の縁や湿地帯に生える中低木です。「コリヤナギ」のように役に立たないので、頭に「イヌ」と付けられました。どういう訳か植物は、人の役に立たないものには、「イヌ」とか、「カラス」とか、と付けられますが、「犬」や「烏」には少々気の毒に思いますけどね。



「ノイバラの花芽」
「ノイバラ」の新芽は食べられるそうですが、チョット決心が必要なようで、まだ試食したことがありません。



「ニワトコの花芽」
春の早い時期、葉が開くと同時に、淡黄白色の小さな花が多数かたまって咲きます。葉・花・実は薬用に利用されています。



ミツマタの花」
「コウゾ」と並び、古くから和紙の原料として栽培されてきました。花が美しいので観賞用としても植えられています。



ヤブツバキの花」
この辺りには自生種が多く、普通に見られる植物です。例年に比べて開花は大分遅れています。



カルガモ水草
この辺りに生息する「カルガモ」は、殆どが渡りを忘れた?留鳥のようです。
小川の小さな島?に水草が生えており、ちょっと面白い風景だったので眺めていましたら、「カルガモ」がやってきました。



カワラヒワ
他の渡り鳥に比べて多く見られ、楽しませてくれました。そろそろ北の国へ向かって渡って行く頃でしょう、無事に目的地に辿り着いてほしいものです。



フクジュソウの花」
春の訪れを真っ先に告げる代表的な植物ですが、自生種は盗掘や自然環境悪化により、限られた山地などでしか見られなくなりました。



ナズナの花(別名:ペンペングサ)」
お馴染みの “ 春の七草 ” の一つです。万葉の時代から歌に出てくる植物ですが、今では摘む人の姿は見られなくなりました。利尿・止血の薬としても利用されています。



カラシナの花」
ひっくるめて「菜の花」と云われている「カラシナ」の仲間です。農野菜が野生化したものと思われますが、川の水辺に咲く花は、美しい景観になっています。



「キノコ 2種」
菌類の世界は独特で、専門家でも種類名の特定が困難なものも多くあるようです。その分、魅力のある分野かもしれません。
大きさ・形・模様・色の変化などが多彩で面白く、薬用・食用にも利用されています。また、有毒種の中には食べられそうに見えても、猛毒のものもあり “ 要注意 ” です。