“ ぶらり自然観察人 ”  沖縄旅行の4日目 ( パート1 )  [ 慶佐次湾のヒルギ林・沖縄海岸国定公園 ]

今日の見学場所は、今回の旅行で一番に訪れたかった沖縄最北端の地ですが、とうとう、昨晩から降り出した雨はあがらず、自然観察をするには、真に残念な1日になりました。


天然記念物 [ 慶佐次 ( けさし ) 湾のヒルギ林 ]
最初の見学地は、今、政治問題になっている米軍基地、辺野古キャンプシュワーブの北、太平洋に面した海岸沿いにあります。この植物は、熱帯のマングローブヒルギ科 」 に属し、正確には 「 メヒルギ 」 と称し、この仲間では最も北の地に生育している種だそうです。海水が川のように入り込んだ場所に群生していました。
“ メヒルギ ” の林



“ メヒルギ ” の林でカヤックを楽しむ人達


“ メヒルギ ” の実


“ メヒルギ ” 林の蟹


“ メヒルギ ” 林の魚



沖縄海岸国定公園
沖縄本島の最北の地は国頭(くにがみ)半島と称し、まだ、あまり開発が進んでいません。豊かな自然林と断崖の海岸が素晴らしい景色になっています。沖縄で一番高い山 “ 与那覇 ( よなは ) 岳 ” 一帯には、世界的貴重種の天然記念物の鳥 「 ノグチゲラ 」 や 「 ヤンバルクイナ 」 が生息しているそうですが、もし出会えたら、もう死んでもいい?、と思うかも知れませんねぇ。蝶の絶滅危惧種に出会うことでさえ、滅多に無いことですから。


“ 茅打 ( かやうち ) バンタ ” の “ メジロ
“ 茅打 ”とは茅を投げ込むこと 、 “ バンタ ” とは崖を表す方言。断崖から海に向かって茅を投げ込むと、吹き上げられてしまうほど風が強い、と云うことから名付けられたそうです。なるほど、天気が良ければ断崖絶壁からの風景は、素晴らしかった思いますが、雨を吹き上げる強風は、傘もさしていられませんでした。やっとの思いで「メジロ」を撮影しました。暖かい地方に生息している種は、体が一回り大きいですね。


沖縄最北端 雨の煙る “ 辺戸 ( へど ) 岬 ”
せっかく訪れた最北の地ですが、ここも雨が吹き上げて、傘をさしてはいられません。展望台の小さな休憩用東屋から、カメラを濡らさないよう気を付けながら撮影しました。晴れていたら良い写真になったと思いますねぇ。それでも来れただけ幸せと思うようにしますょ。