“ ぶらり自然観察人 ”  船橋北部の一日 ( パート4 )

秋の終り頃になって、気持ちのよい晴天の日が続いています。生物の “ 体内時計遺伝子 ” について8月22日・10月22日付けの記事で、2度にわたって書きましたが、それ以来、私にとっては常に興味深い問題になっています。季節はずれの花を咲かせる植物の “ 体内時計 ” は如何に?、今回も3種を取り上げてみました。
植物は花を咲かせ、そして実をつける。昆虫は植物に卵を産み、その幼虫は葉を食べて成虫になり、花の蜜を吸いながら植物の交配に役立つ。鳥は植物につく虫を食べて成長を助け、種の運搬も手伝う。諸々の動物もそれぞれが何らかの役目を担う。そして、人間は‥‥?。


「ブラシの花」
オーストラリア原産の常緑小高木です。花期は5〜6月ですが、季節はずれの美しい変わった花を咲かせていました。赤いブラシのようなものは “ 雄しべ ” だそうですが、果実は直径1cmほどの球形で、枝にびっしりと付き、数年間残ります。



「ボケの花」
中国原産の落葉低木です。花が美しいので、庭木や盆栽でお馴染みの植物です。花期は早春のはずですが、早々と季節はずれの花が咲いていました。



「モッコクの花」
暖地の海岸近くに生える常緑の高木です。今の季節は実を付けているはずですが、どういう訳か花を咲かせていました。実については、11月13日付けの記事で取り上げました。



「ススキの穂」
山野に生える多年草で、 “ 秋の七草 ” の一つ「尾花」で、古くから親しまれています。大きな特徴は、大きな株から茎を多数立ち上がらせます。白い斑入りの園芸品種もありますねぇ。



「オギの穂」
湿地などに生える多年草です。よく「ススキ」と間違えられますが、より大型で株を作ることは無く、根茎を伸ばして群落をつくります。



「モロコシの実」
アフリカ原産の1年草です。原産地では最も重要な穀物として、紀元前数千年前から栽培されていたそうです。日本にも古い時代に食用として入ってきましたが、今では家畜の飼料として利用されるのみです。



アメリカヒイラギの実」
北米東部原産の常緑高木です。とは云うものの、断定し難いのです。葉形は「アメリカヒイラギ」によく似ているのですが、独特の棘がはっきり表れていません。僅かにそれらしきものが見られることと、木の年数がたつと棘が無くなるものもあるそうです。取りあえず特定しましたが、間違っていたら教えてください。



「キカラスウリの実」
山野の林縁などに生える雌雄別株の蔓性多年草です。実が黄色く色づくので、この名が付けられました。赤い実の「カラスウリ」は、 “ 体内時計 ” の記事などで数回取り上げましたが、この種は何が原因なのか?、船橋北部では少なくなりました。以前には普通に見られたのですがねぇ。「カラスウリ」同様に根・種子は薬用に利用されています。



「コマユミの実」
山野などに生える落葉低木です。「ニシシギ」の仲間で、葉や実はよく似ていますが、コルク質の “ 翼(よく) ” ありません。紅葉が美しいので庭や公園に植えられています。



「ツルウメモドキの実」
山野などに生える蔓性の落葉樹です。探していて、やっと見つけられました。5〜6月頃に黄緑色の小さな花をつけます。果実の大きさは7mmぐらいですが、色が美しいので生け花にも利用されています。



「トキワサンザシの実」
西アジア原産の常緑低木で、明治時代の中頃に日本へ入ってきました。実が美しいので、庭や公園などに植えられていますが、枝には小さい鋭い棘があり、うっかり触れると、かなり痛いですょ。



「ハリギリ(別名:センノキ)の実」
山地などに生える落葉高木です。かなりの大木になる木ですが、この辺り(船橋北部)では多くは見られません。枝に鋭い大きな棘が多数あり、抱きついたりすると大怪我をしそうですねぇ。夏には枝先に小さな黄緑色の花を放射状に咲かせますが、ちょっと、打ち上げ花火?のようです。実は熟すると黒色になります。材は建具や家具に利用されていますねぇ。


ヤマホロシの実」
山地などに生える蔓性の多年草です。実は前回記事にした「ヒヨドリジョウゴ」に似ていますが、花は淡紫色です。それにしても美味しそう!、でも、毒は無いようですが、食べないほうが良いでしょうねぇ。



アオジ
今年も、また、来てくれましたか!。今秋、初めて写真が撮れました。



エナガ
この鳥も同じで、今年も、また、来てくれましたか!。今秋、初めて写真が撮れました。