船橋北部周辺の奇妙な昆虫 「ジンガサハムシ」&「トリバガの一種」

雨あがりは、普段は木や草の陰でひっそりと暮らしている、あまり人目につくことのない小さな生き物も、活発に活動を始めます。体長ミリメートルの生物の世界は奇妙な姿をした昆虫が多く、<不思議の世界>に誘い込まれたような体験をします。


甲虫「ジンガサハムシ」
林縁の農道沿いで、低い草葉の裏からピカピカ光ったものが現われました。老眼の持主には小さ過ぎて何かは分からなかったのですが、きれいな色から甲虫の一種だろうと考え、数枚の写真を撮りました。帰宅してパソコンに取り込み拡大してみると、透明な笠のようなものを背負った「ハムシ」の一種、「ジンガサハムシ」でした。よく見ると笠状のものは頭・翅(2枚)に分かれており、飛べるようです。一度飛んでいる姿を見たいものですね。
成虫の体長は9mm、春から夏にかけて発生します。



※後日に撮った写真です。飛ぶところを見ました。



蛾(ガ)「トリバガの一種」
湿地の「スギナ」の葉に、小さな白っぽい枯葉のような物が絡まっていました。何かと思い目を凝らして見ていると、風に逆らって飛んでいます。このところ蛾の観察のために図鑑を調べていましたので、「トリバガ」らしいと気がつきました。
いつかは出会えるとは思っていましたが、こんなに早く見つかるとは予想していませんでした。蛾にしては奇妙な姿をしていますね。
成虫の開帳幅(翅を広げた寸法)は25mm前後、初夏に発生することは分かりましたが、活動期間は今のところ不明です。
どこが頭だか分かりますか?