船橋北部周辺の蝶 (チョウ) 「ツバメシジミ」&「サトキマダラヒカゲ」&「イチモンジチョウ」

これらの蝶は、船橋北部周辺では特に珍しくはありませんが、あまり人目には付きません。しかし、春から初夏にかけて、美しい化粧をして順次に現れます。今年も「ツバメシジミ」は日当たりの良い草叢で、「サトキマダラヒカゲ」は薄暗い林の中で、「イチモンジチョウ」はその中間の林縁で活動を始めました。


「ツバメシジミ
背丈の低い草の周りを小さな体の割には速いスピードで飛び回り、「ハルジョオン」の花などに止まり、翅を立ててモミモミ?しながら蜜を吸う「シジミチョウ」の仲間です。成虫の開帳幅(翅を広げた寸法)は2.5cm前後、後翅に可愛らしい尾状突起を持っているので、「ツバメ」と名付けられたようです。活動時期は春から秋にかけて、幼虫は「ミヤコグサ」などを食草にしています。写真は雄ですが、今までこのように鮮やかな青色のものを撮影したことがありません。ちなみに雌は濃い茶褐色で地味な色です。
※オス


※メス(後日に追加しました)



サトキマダラヒカゲ
この蝶は「タテハチョウ」の仲間で、雄・雌ともに同じ色をしています。写真のように地味な色ながら複雑な模様を持っていて、林の中を速い速度で飛び回り、「クヌギ」などの木の幹に翅を閉じたまま止まって樹液を吸います。「スズメバチ」や「カブトムシ」などと食事場所の取り合いをしているのを見ますが、なかなかの強者のようですね。成虫の開帳幅は6cm前後、活動時期は初夏から秋にかけて、幼虫の食草は「メダケ」などの竹類です。
困ったことに飛んでいる時以外は、翅の表側を見せません。ですから、開帳写真は捕まえなくては撮れませんね。



「イチモンジチョウ」
この蝶も「タテハチョウ」ですが、この仲間は飛び方が<パタパタパタパタ‥>ではなく、<パタッパタッ>と羽ばたき<スィー>とグライダーのように滑空します。見ていると気持ちよさそうです。翅を広げると濃い茶褐色地に太い白線が横に一本、雄・雌ともに同じ簡素にして強烈なインパクトのあるデザインです。裏側は意表をつくカラフルな色彩です。成虫の開帳幅は5cm前後、活動時期は初夏から秋にかけて、幼虫の食草は「スイカズラ」などです。

※写真を見ていて気がついたのですがねぇ、左下に「ナナフシ」のようなものが止まっています。撮影時よく見ればよかったのですが‥‥、少々残念!。