“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山  秋から冬へ!

此のところ連日、地域の樹木刈り込みボランティアに駆り出され、結構忙しい日々を送っておりました。若い頃から、見よう見まねで習い覚えた樹木の剪定技術と、この数年来つづけてきた自然生態観察が、多少なりともお役に立つことがあればと考えて参加しているのです‥‥が、久しぶりの重労働に体が悲鳴をあげております。
それに、家族の病気入院、手術の付き添いなども加わってしまいましたが、 「 人生楽ありゃ、苦もあるさぁ! 」 。
と、云う訳で “ ぶらり自然観察人 ” を暫らく休んでいましたが、今日は、漸くパソコンに向かう事が出来ました。


里山風景 》






《 野 鳥 》

「 モズ 」


※ オス


※ メス



《 野生植物 》

「 コヒルガオ(小昼顔)の花 」
日当たりの良い野原や道端に生える、蔓性の多年草です。花期は夏の植物ですが、今頃になって花を着けていました。植物は季節はずれに狂い咲きする事が多い。



「 マメアサガオ(豆朝顔)の花 」
アメリカ原産、日当たりの良い野原や道端に生える、蔓性の1年草です。何時ごろ渡来したかは不明ですが、今では日本各地に帰化しているようです。花は淡紅色のものもある。



ヒメジョオン(姫女苑)の花 」
アメリカ原産、野原や道端に生える1〜2年草です。明治時代の初期に渡来し、日本全土に帰化しました。 「 ハルジオン(春紫苑) 」 に似ていますが、花期が遅くて長い。



「 ススキ(薄・芒)の花穂 」
古い時代から “ 秋の七草 ” の一つとして愛でられてきましたが、風に棚引き、光輝く様は美しく、古代人の感性には納得するものが多々ありますね。



「 エンジュ(槐)の花と豆果 」
中国北部地方原産の落葉高木です。古い時代に渡来し、街路樹や庭木として植えられていますが、野生化もしているようです。花期は夏のはずですが、豆果の隣で狂い咲きの花が咲いていました。豆果の形が面白い。
蕾は止血・高血圧、豆果は止血薬に、蕾と樹皮は染料として利用されています。



カラスウリ(烏瓜)の実 」
カラスウリ 」 は、この辺りの里山にも多い。夏に咲く幻想的な花は神秘的だが、晩秋の半分ほど枯れかかった葉の間から垂れ下がった、真っ赤に色づいた実も美しい。
根は子宮筋腫・打撲の薬として利用されていますが、果実は生のまま擂り潰して霜焼けの治療に使用します。



「 ガマズミの実 」
「 ガマズミ 」 は、新緑の終わった初夏頃に純白の花を着け、清々しい気分にさせてくれますが、晩秋の色づいた赤い実も、里山を彩って美しい。熟した果実は甘味があり、野鳥達の大好物です。
薬用としては、疲労倦怠・動脈硬化予防に薬効があり、生の儘、又は、乾燥したものを利用します。今年は、実を採取してきて、ホワイトリカーに漬け込み、薬酒を作ってみました。正月頃には飲めるようになるでしょうね。



「 クコ(枸杞)の実 」
紅紫色の花は、小さくて愛らしい。花期は7〜11月と長いので、花と実が同時に見られる事が多い。果実・根皮・葉は薬用に用いられる貴重な植物です。熟した果実は甘くて美味しく、視力減退・涙目・腰や膝の軟弱・咳に薬効があると云われていますが、なか、なか、薬用に出来るほどの量を採取出来ません。
しかし、この町の里山散策中に見つけた、花をたくさん咲かせていた木には、期待通り、美しい赤い実が鈴なりに着いていました。早速、採取し、ホワイトリカーに漬け込みました。「 ガマズミ 」 と同様、正月頃には薬酒として、飲めるようになるでしょうね。



「 ノササゲ(野豇豆)の豆果 」
花は、白色に紅紫色のツートンカラーで美しいが、豆果の深い青色も、また、捨てたものではないと思いますが?。



「 ヤブハギ(藪萩)の実 」
Bの文字が歪んだような、面白い実ですね。



《 昆 虫 》

「 キアヤヒメノメイガ 」



タバコガ



「 ナミホシヒラタアブ 」



「 ルリミズアブ 」



「 セマダラハナバエ 」



フタモンアシナガバチ