“ ぶらり自然観察人 ”  北総の里山へ!  (パート7)

今日は、S町の北西側の田園地帯と、里山の散策をしました。田植えの終わった農道は、新緑の涼風が通り抜け、長閑で平和な気持ちにさせてくれました。ただ、不思議なことに、希少植物を発見することが出来ず(元々少ないのだからあたりまえ?)、少々満たされない気持ちになりましたが、新鮮な空気をいっぱいに浴びて来たのだから、贅沢を言っている場合ではない‥‥でしょうね。


里山風景
この辺りは広大な田園地帯です。左手には、北印旛沼と西印旛沼を結ぶ “ 印旛沼中央排水路 ” があり、その向こうはS市です。昔は二つの沼は繋がっていましたが、新田開発のために排水路を残して埋め立てました。、写真中央部分の遠くに北印旛沼が望めます。


印旛沼中央排水路


鎮守
S町の各所にある鎮守の一つです。この社殿は、彫刻などの装飾が控えめで簡素です。


双体道祖神
神社の入り口に祀られていました。S町にある9体のうちの2体です。一見して、向かって左側の像は古く、右側の像は新しく見えます。背面を調べましたら、やはり、左側のものは江戸時代中期頃、右側のものは戦前(昭和)の銘がありました。最近まで信仰が続いていたことが分かり、いささか驚きましたね。


駅前の銅像
京成電鉄の駅前広場に、可愛い “ 子どもの銅像 ” 数基が設置されています。この写真の像の基壇には “ お月見 ” と書かれていました。もちろん、自然観察には関係ないのですが、この町の活きかたが現れているようで、うれしい気分にさせられ、散策中に撮影しました。



< 野生植物 >

ヤマフジ(山藤)」の花
中部地方以西の山野に生える蔓性落葉低木です。野生の「フジ」には、別に「ノダフジ(野田藤)」と称する種類がありますが、一般には、ひっくるめて「フジ」と呼んでいます。「ヤマフジ」は「ノダフジ」に比べて、花穂の長さが短く、蔓は左巻きですので、見分け易いのです。園芸品種は、主に「ノダフジ」の系統が多いようですね。



オダマキ苧環)」の花
オダマキ」は「ミヤマオダマキ(深山苧環)」の園芸品種だと考えられていますが、よく分かっていないようです。「ミヤマオダマキ」は中部地方以北の高山に生える多年草です。この仲間の野生種には、日本全土の山地に生える「ヤマオダマキ(山苧環)」と称する種もありますが、ピンクと黄色が混ざったような花を着けます。
写真のものは自生していたので、野生植物に加えましたが、園芸品種が野生化したとも考えられます。私には「オダマキ」も「ミヤマオダマキ」も、殆ど同じに見えます。僅かに違う花色?、生育環境は大きく異なりますけどね‥‥?。



< 昆 虫 >

「シオヤトンボ」のオス



「キチョウ」



ヤマトシジミ」のオス
※オス



「ジョウカイボン」



ナナホシテントウ



「ニホンカブラハナバチ」



「ルリハナアブ