“ ぶらり自然観察人 ”  沖縄旅行の5日目 ( 最終日 )  [ 朝の恩納海岸 ・首里城・那覇空港 ]

今日は沖縄旅行の最終日です。雨はあがりましたが、やはり曇天の空。雨が降らないだけ “ まし ” と喜ばなくてはならないでしょう。今日の見学地は [ 首里城 ] のみ、後はDSFギャラリアの免税店と那覇ショッピングセンターに立ち寄り那覇空港へ、午後の旅客機で羽田空港に向かいます。
今回のような観光地の旅行は、後になって聞かれたとき、ただ、「〇〇が良かったよ!」とか、「〇〇の料理が美味しかったよ!」とか、「〇〇が綺麗だったよ!」など、その程度の話しか出来ないようです。5日間の沖縄旅行のブログを作成してみて分かったことは、観光案内に陥ってしまいがちで、具体的に学んだこととか、感動したことを表現することの難しさを、改めて思い知らされる事になりました。


[ 朝の恩納海岸 ]
観光バスの出発が10時と遅いので、宿泊したホテルの海辺を散策しました。昨晩と違い、曇り空の恩納海岸は、遠くに前日に訪れた、万座毛と本部半島が霞んで見えました。
万座毛と本部半島遠望


タコアシの実
この植物は、沖縄のあちこちに群生していますが、実を見るのは初めてです。海辺の大きな木に実がなっていましたが、どうも小さいうちは実がならないようです。短いバナナ、バスガイドさんの話では、「食べてみましたが、味も素っ気もないです」とのことでした。


ベニデマリの花
沖縄県の三大名花といえば、「デイゴ」・「オオゴチョウ」・そして「サンタンカ」。本来のサンタンカは花びらの先が丸いので、この花はコバノサンタンカと呼ばれていますが、区別するためにベニデマリと名付けられたそうです。



世界遺産首里城
首里城 ]は沖縄に来た人、誰もが訪れる最もポピュラーな観光地でしょう。ほとんど建造物が主で、それだけに、歴史を知らないと、ただ、城内を通り過ぎたぐらいの印象しか残らないでしょうね。私もそのようにならないよう、都市計画・日本庭園や建築設計を志した頃に学んだ沖縄の歴史と文化を、帰宅してから復習してみました。ここでは簡潔に整理してみました。
首里城 ]は14世紀の末期に創建されました。中国では明時代初期、日本では南北朝時代に当たります。それ以後は幾多の内乱を経て、江戸時代初期には薩摩島津藩の侵略に会い、その後に数度の焼失と再建を繰り返し、明治時代初期の廃藩置県により琉球王国崩壊、国宝に指定されるも、1945年に太平洋戦争沖縄戦では、日本軍の軍事施設があったらしく、米国軍の攻撃を受けて破壊焼失しました。1957年に園比屋武御嶽石門 ( そのひゃんうたきいしもん ) を復元、それ以後は次々と復元工事が進み、現在の姿になりました。その間、1972年に沖縄返還がなされ、2000年12月、『琉球王国のグスク及び関連遺産群』として、日本で11番目の世界遺産として文化遺産に登録されました。
沖縄の世界文化遺産を整理すると次のようになります。
1.首里城跡   2.園比屋武御嶽 ( そのひゃんうたき ) 石門   3.玉陵 ( たまうどぅん )    4.識名園 ( しきなえん )    5.今帰仁 ( なきじん ) 城跡   6.勝連 ( かつれん ) 城跡   7.座喜味 ( ざきみ ) 城跡   8.中城 ( なかぐすく ) 城跡   9.斎場御嶽 ( せーふあーうたき ) の9ヶ所です。
今回、訪れられたところは、1.首里城跡 2.園比屋武御嶽石門 6.勝連城跡の2ヶ所、3遺産でした。本音を云えば全部見たかったのですが、短い期間では無理、無理、もう一度は来なければならないなぁ‥‥!?。


守礼門前のハナチョウジの花
首里城 ]で撮影した、たった1枚の花の写真です。


守礼門
1958年に復元されました。


世界遺産の一つ 園比屋武御嶽 ( そのひゃんうたき ) 石門
1957年に復元されましたが、この門は単独で世界遺産の一つに登録されているようです。
守礼門のわきにある石門と周辺一帯の森を『御嶽(うたき)』とよんでいます。国王が首里城から出かける時は、ここ園比屋武御嶽石門で道中の安全祈願が行われました。
復元されたとは云え、石の彫刻が力強く美しいですね、特に牡丹唐草と思われる彫刻が目を引きますが、どうも一部は元のものが残っていたのではないでしょうか!?。







歓会門


歓会門を守る唐獅子


瑞泉門


瑞泉門を守る唐獅子


瑞泉門前の竜樋


漏刻門


広福門前の日影台から歓会門を望む


広福門前の日影台から久慶門を望む


奉神門


首里森御嶽 ( すいむいうたき )


正殿


正殿前の大竜


正殿内の玉座


正殿に展示された王冠


正殿に展示された金印


南殿・番所



那覇空港
那覇空港で撮影した1枚だけの写真です。手旗信号で航空機が誘導されていて、面白く感じましたのでね。「さらば沖縄よ、また来る日まで‥‥」と無言の歌が湧いてきました。羽田空港行きは、500人乗り安定度抜群のジャンボ機、真ん中の席で何も見えず、到着するまで殆ど疲れ休めの居眠りをしておりました。