船橋北部周辺の蝶 (チョウ) 「ツマキチョウ」&「ルリタテハ」

「ツマキチョウ」 
穏やかな春日和に誘われて、いつものように散歩コースの小川沿い田園地帯へ出かけました。農道沿いの林間には満開のコブシの花が点在し、田圃の畦の草花には蝶が飛び交っていました。多数の「モンシロチョウ」に混ざって、一回り小さくぎごちない飛び方をしている一匹が目に入りました。昨年の経験から「ツマキチョウ」らしいと思い、後を追いながら「ホトケノザ」に止まったところを撮影しました。
 この蝶は個体数が極端に少なく、成虫は早春の1ヶ月ほどしか活動しません。体の割りに翅が大きく、飛ぶ速度は遅いのですが、滞空時間が長く、なかなか写真を撮らせてくれません。
 前翅の先端が尖っていて、オスは黄色(メスは黒色)ですので「モンシロチョウ」や「スジグロシロチョウ」と見分けがつきます。貴公子のような印象の蝶だとおもいますが?。

※オス


※メス(1年前の写真です)



ルリタテハ
 「ツマキチョウ」の撮影後、なにか嬉しい気分になり、隣接の町の里山まで足を延ばしました。田圃の畦道を歩いていると、飛んでいる黒っぽいものが目にはいりました。何回も見ているので、直ぐに「ルリタテハ」だと分かり、目で追いながら止まったところを確認し、そこまで移動して撮影しました。飛ぶ速度が速くて、注視していないと直ぐに見失ってしまいます。
 タテハチョウの仲間はサナギにならずに成虫で越冬します。この写真の個体も越冬型と思われますが、美しいはずの濃い瑠璃色が色褪せています。春・秋の暖かい陽だまりで、よく日向ぼっこをしながら排尿をしている姿を見ます。
 幼虫の食草はユリ・ホトトギスで、成虫はクヌギなどの樹液を吸っています。この蝶も生存する環境が厳しいせいか個体数が少なく、なかなか見ることができません。

※オス



※カナブンと仲良く樹液を吸っているように見えますが?(1年半前の写真です)